【大谷翔平】史上初のハンク・アーロン賞両リーグ受賞なるか?4年連続で最終候補に!

大谷翔平 ハンク・アーロン賞

メジャーリーグを代表する打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」の2024年度最終候補が発表され、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が4年連続で選出されました。

大谷翔平選手は2023年にアメリカン・リーグでこの賞を受賞しており、今回ナショナル・リーグでの受賞となれば、メジャーリーグ史上初の両リーグでの受賞という快挙となります。

今シーズン、大谷翔平選手はホームラン54本、打点130のナショナル・リーグ2冠に輝き、さらに59盗塁を記録してメジャーリーグ史上初となる「50本塁打-50盗塁」を達成。

指名打者として圧倒的な成績を残し、打率も.310と安定した打撃を見せています。

この偉大な記録と共に、アジア人選手として初めて受賞した栄誉ある賞の連覇に期待が高まっています。

大谷翔平が4年連続で「ハンク・アーロン賞」最終候補に!

ハンク・アーロン賞画像引用元:Yahoo!ニュース

大谷翔平選手の「ハンク・アーロン賞」最終候補入りは、2021年から4年連続となります。

2021年シーズンには46本塁打、100打点、打率.257という成績を残し、2022年シーズンには34本塁打、95打点、打率.273を記録。

そして2023年には44本塁打でアメリカン・リーグの本塁打王に輝き、打率.304、OPS1.066という素晴らしい成績でアジア人初の受賞を果たしました。

今季は新天地ドジャースでさらに進化を遂げ、ホームラン54本、打点130の2冠に加え、59盗塁を記録。

メジャーリーグ史上初の「50本塁打-50盗塁」という新記録を打ち立てました。

また、出塁率と長打率を合わせたOPSは1.036とリーグトップの成績を残し、打率も.310と安定した打撃を見せています。

この圧倒的な成績は、ナショナル・リーグでの受賞を大いに期待させるものとなっています。

「ナ・リーグ」の最終候補者は?

ハンク・アーロン賞画像引用元:reddit

2024年のナショナル・リーグの最終候補には、錚々たる顔ぶれが名を連ねています。

  • ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマン選手(打率.331、29本塁打、102打点)
  • アトランタ・ブレーブスのマルセル・オズナ選手(リーグ2位の39本塁打、打率.295)
  • フィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー選手(過去2度の受賞者、打率.293、21本塁打)
  • フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワバー選手(47本塁打、104打点)
  • サンディエゴ・パドレスのジャクソン・メリル選手(打率.277、19本塁打)
  • シンシナティ・レッズのエリー・デラクルス選手(打率.270、33本塁打)
  • ミルウォーキー・ブルワーズのウィリアム・コントレラス選手(打率.289、17本塁打)
  • アリゾナ・ダイヤモンドバックスのクテル・マルテ選手(打率.275、25本塁打)
  • ニューヨーク・メッツのフランシスコ・リンドア選手(打率.254、31本塁打)

各選手がそれぞれ異なる特徴を持ち、素晴らしい成績を残していますが、大谷翔平選手の圧倒的な数字は、この中でも特に際立っています。

ハンク・アーロン賞とは?

ハンク・アーロン賞画像引用元:サンスポ

ハンク・アーロン賞は、1999年に創設された比較的新しい賞です。

メジャーリーグ通算755本塁打(歴代2位)を記録した偉大な打者ハンク・アーロン氏の功績を称えて設立されました。

この賞は、ベーブ・ルース選手の通算本塁打記録714本を塗り替えてから25周年を記念して創設されました。

賞の特徴として、単なる本塁打数や打点だけでなく、打率や出塁率なども含めた総合的な打撃能力を評価する点が挙げられます。

これは、ハンク・アーロン氏自身が、パワーだけでなく高い打率と優れた選球眼を持つ完璧な打者だったことを反映しています。

ハンク・アーロン賞の選考方法は?

ハンク・アーロン賞画像引用元:Wikipedia

選考プロセスは非常に綿密で、以下の手順で行われます。

  1. MLBの全30球団がそれぞれ1名の候補選手をノミネート
    ・各チームは自球団の最も優れた打者を選出
    ・守備や投手としての実績は考慮されない
  2. MLB.comの記者たちによる最終候補者の選出
    ・両リーグ8人ずつ、計16名を選出
    ・打率、本塁打、打点などの総合的な打撃成績を評価
  3. 最終選考
    ・殿堂入り選手8名による投票(全体の70%)
    ・ケン・グリフィー・Jr.選手
    ・チッパー・ジョーンズ選手
    ・ペドロ・マルティネス選手
    ・ジョン・スモルツ選手
    ・その他の野球界を代表する元選手たち
    ・ファン投票(全体の30%)
    ・MLB.comを通じて実施
    ・全世界のファンが参加可能
  4. 両リーグからそれぞれ1名ずつ受賞者を選出

ハンク・アーロンとはどんな選手だった?

ハンク・アーロン画像引用元:日刊スポーツ

ハンク・アーロン氏は、メジャーリーグ史上最も偉大な打者の一人として知られています。

その驚異的な記録は以下の通りです。

  • 通算本塁打:755本(歴代2位)
  • 通算安打:3,771本(歴代3位)
  • 通算打点:2,297(歴代1位)
  • 通算打率:.305
  • オールスター出場:25回
  • ゴールドグラブ賞:3回
  • MVP:1回(1957年)

特筆すべきは、単なるパワーヒッターではなく、優れた技術を持つ打者だったことです。

13,941打席で1,402四球を選び、三振は1,383回という卓越した選球眼を持ち合わせていました。

また、20年連続で100安打以上を記録するなど、驚異的な安定性を誇りました。

さらに、アフリカ系アメリカ人として人種差別が残る時代に活躍し、野球界の発展に大きく貢献した社会的な影響力も特筆すべきものがあります。

過去に受賞した日本人選手は?

ハンク・アーロン賞画像引用元:スポーツ報知

日本人選手としては、大谷翔平選手が2023年に初めて受賞を果たすまで受賞者はいませんでした

イチロー選手は2回最終候補に選出されています。

2004年
・262安打の新記録達成
・マニー・ラミレス選手(レッドソックス)が受賞
・イチロー選手の成績:打率.372、8本塁打、60打点、262安打

2007年
・アレックス・ロドリゲス選手(ヤンキース)が受賞
・イチロー選手の成績:打率.351、6本塁打、68打点、238安打

大谷翔平選手の2023年の受賞は、アジア人選手として初めての快挙となりました。

その受賞時の成績は次の通りです。

  • 44本塁打(リーグ1位)
  • 打率.304
  • OPS1.066(リーグトップ)
  • 95打点

ハンク・アーロン賞の最多受賞者は?

アレックス・ロドリゲス画像引用元:full-Count

アレックス・ロドリゲス選手が持つ4回の受賞が最多記録となっています。

  • 2001年(テキサス・レンジャーズ)
    52本塁打、135打点、打率.318
  • 2002年(テキサス・レンジャーズ)
    57本塁打、142打点、打率.300
  • 2003年(テキサス・レンジャーズ)
    47本塁打、118打点、打率.298
  • 2007年(ニューヨーク・ヤンキース)
    54本塁打、156打点、打率.314

サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手は3回受賞しています。

この賞の特徴として、単にホームラン数だけでなく、総合的な打撃能力を評価する点が挙げられます。

実際、2022年までの受賞者48人のうち、ホームラン王が20人、打点王が17人、首位打者が10人という統計からも、バランスの取れた評価がなされていることがわかります。

まとめ

以上が、ハンク・アーロン賞について大谷翔平選手の4年連続最終候補入りと、メジャーリーグ史上初の両リーグ受賞の可能性について詳しく解説してきました。最後にポイント簡単にまとめたいと思います。

  • 大谷翔平選手は2021年から4年連続でハンク・アーロン賞最終候補に選出され、2023年にアジア人初の受賞を達成
  • 2024年シーズンは54本塁打、130打点の2冠に加え、史上初の「50-50」を達成し、打率.310、OPS1.036と圧巻の成績を記録
  • 今回の受賞となれば、メジャーリーグ史上初の両リーグ受賞という快挙となり、2年連続受賞も2018-2019年のイエリッチ選手以来の偉業
  • ハンク・アーロン賞は1999年に創設された権威ある賞で、最多受賞はアレックス・ロドリゲス選手の4回

大谷翔平選手の受賞の可能性は非常に高く、メジャーリーグ史上初の両リーグ受賞という偉業達成が期待されています。

また、2年連続での受賞となれば、2018年、2019年のクリスチャン・イエリッチ選手以来の快挙となります。

受賞者の発表は11月14日を予定しており、日本からもファン投票に参加可能です。

大谷翔平選手の新たな歴史の1ページとなるか、注目が集まっています。