元メジャーリーガーのイチローさんが昨年の2023年11月4日と5日の2日間、北海道の旭川東高校で野球部員達の指導を行いました。
イチローさんが高校の野球部の指導をするのはこれで7校目となります。
本記事ではイチローさんが旭川高校を訪問した理由や、話題となった校舎窓ガラス破壊弾、過去に指導した高校などについて詳しく解説していきたいと思います。
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悲願の甲子園出場に向けてイチロー氏に指導を依頼
旭川東高校は過去10度も北北海道大会の決勝に進むも甲子園出場は叶わず、2022年の夏の大会では53年ぶりに11度目となる決勝にコマを進めるも再び敗戦し甲子園出場はまたしても叶いませんでした。
どうしても悲願を達成したいという強い思いから、イチローさんに指導の依頼を要請していたそうです。
イチロー氏が旭川東高校を訪問した理由は?
画像引用元:TBS NEWS DIG
2年前から旭川東高校から指導依頼のラブコールを受けていたイチローさん。
53年ぶり11回目の挑戦も夢かなわず破れた部員達と一緒に汗を流すことで次へのステップになってほしいという期待を込めて今回の訪問に至ったんでしょうね。
「(旭川東は去年)53年ぶりに出た決勝も負けてしまった。切なすぎて。でも実はそこで勝ってたら僕来てないんですよ。同じように11回目を経験した旭川東が、ちょっとでもきっかけになれたらなという思いで今日は来ました。僕、今日一緒にみんなと練習するので、疑問があったり何か聞きたいことあったら聞いてもらっていいし、その2日間だから、一緒に練習して何か感じてもらえればうれしいです」
引用:TBS NEWS DIG
「鈴木さん」は高校の後輩か病院の窓口だけ
子供たちの心をつかむのが上手なイチローさん。
毎回、指導日初日にはおどけた感じで高校生の緊張をほぐし一気に距離感を縮めていますね。
今回は動画でイチローさんの事を「鈴木さん」と言っていた部員をいじって笑いを取り、部員達の心をつかんでいます。
「はじめまして。見たよ、みんなからの動画。えっとね、今津くん。『鈴木さん』って言ってたよ(笑)。鈴木さん? 俺ね、鈴木さんってもう最近、自分でも忘れるくらい呼ばれていない。僕のこと鈴木さんって呼ぶの、高校の後輩か、あとは病院の待合くらい(笑)。俺も忘れていたのをね、だって、僕イコール鈴木さんだったんでしょ? その後、鈴木イチローさんって言ってたけど、なんで鈴木さんだったの? 訳わかんないんだけど。経緯を教えてください」と笑わせた。
引用:スポーツ報知
今の高校生の年齢からするとアメリカで活躍しているイチローさんは知っているでしょうけど、日本で「振り子打法」で活躍していた頃はまだ生まれてないでしょう。
そんな年の離れた子供たちと一瞬で距離感を縮める事ができるイチロー選手は野球のプレイヤーとしても人間としても超一流ですね!
50歳驚異の130m弾で校舎窓ガラスを破壊!
イチロー、旭川東高校の校舎を壊す https://t.co/2zsFjqsFBp
— ふえ@ (@yokohama_101) November 7, 2023
49歳の時よりも50歳になった今の方が打球の飛距離が伸びているそうです。
すごいですね!!
校舎3階の窓ガラス直撃後のイチローさんの表情が野球少年のようですね!!
窓ガラス破壊弾はアメリカでも話題に!
この動画はアメリカでも話題になっているそうです。
確かにこの打球を見ているとまだまだメジャーリーガーとしてもプレーできそうな気がしてしまいますね!!
日米通算4367安打を記録したイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が高校のグラウンドで行った打撃練習が、米国でも話題となっている。フリー打撃で校舎の窓ガラスを割るという衝撃的な飛距離に、SNS上は「まだプレーできる」「史上最高」との賛辞であふれた。
引退した選手が日本の高校野球を指導している様子が話題になるんですから、やっぱりイチローさんのMLBでの存在価値ってすごかったことが分かりますね。
真剣に選手の質問に答えるイチロー氏
画像引用元:TBS NEWS DIG
相手が真剣に質問したことに対して、真剣に答えるイチローさん。
特に野球に対しては一切妥協がなく、時には厳しい言葉もありますが、一生懸命頑張っている相手だからこその回答なのでしょう。時に厳しく、でも温かみのある金言が今回もたくさん出ていましたが、その中のいくつかの言葉をご紹介します。
「バテてきた時にどういう形を保てるかが大事。楽して打とうとすると、その形が身についてしまうので、要注意。しんどいけど正しい自分の形を保ってバットを振る。これが大事。それが上手くなるチャンスだと思います」
引用:TBS NEWS DIG
「人より頑張らなくていい。自分の中でその日の限界を迎えることはできるよね。迎えることができたのか、逃げてしまったのか、自分ならわかるよね。それを重ねて行ったら、できるようになる。誇りやプライドが生まれるから、それが支えてくれる」
引用:TBS NEWS DIG
「指導者、厳しくできないって。時代がそうなっちゃってて。厳しくできないと何が起こるかっていうと自由にできちゃうからね。なかなか自分に厳しくできないでしょ。今、自分を甘やかすことはいくらでもできちゃうよね。でもそうなってほしくない。いずれ苦しむ日が来るから、大人になって社会に出てから。できるだけ自分を律して厳しくする。(部員同士)仲良しだから、『ホントはこれ言いたいけどやめとこうかな』ってあるでしょ。でも信頼関係が築けてたらできるでしょ、『お前それ違うだろ』って。言わなきゃいけないことは、1年から2年に言ったっていいよ。『先輩これは違うんじゃないか』。そういう関係が築けたら、チームや組織は絶対強くなれますよ。それを遠慮してみんなとうまく仲良くやるでは、いずれ壁が来ると思う。それがこの2日間で感じたこと」
引用:TBS NEWS DIG
昔と違って今は本当に指導者って難しいですし、厳しくできない分、指導される側も甘えがでてしまいますよね。常に自分に厳しく一切甘えることなく突き進んできたイチローさんが発する言葉は本当に重みがありますね!
イチロー氏が指導した高校は7校
旭川東高校訪問でイチローさんが指導者の資格を取得して指導に当たった高校は7校となりました。
過去どのような高校を訪問したのか見ていきたいと思います。
智弁和歌山高校はイチロー氏の指導後甲子園で優勝!
画像引用元:中日スポーツ
イチローさんが初めて高校生を指導したのが、2020年12月に訪問した智弁和歌山高校です。
そして智弁和歌山高校は翌年の夏の甲子園で見事に優勝!!
イチローさんが智弁和歌山高校を指導した最終日に「ちゃんとしてよ!」と言葉をかけたのですが、イチローさんの言葉をちゃんと実行に移したことが優勝につながったのでしょうね!
イチロー氏が指導した7校
イチローさんが訪問した7校は次の通りとなります。
- 智弁和歌山高校(2020年12月)
- 國學院久我山高校(2021年11月)
- 千葉明徳高校(2021年12月)
- 高松商業高校(2021年12月)
- 新宿高校(2022年11月)
- 富士高校(2022年12月)
- 旭川東高校(2023年11月)
イチロー氏が母校「愛知工業大学名電高校」の指導しないのはなぜ?
疑問に思う方も多いのではないかと思いますが、なぜイチローさんは母校である「愛知工業大学名電高校」を訪問し後輩達の指導をしないのでしょうか?
本来なら1番最初に訪問しそうですよね??
実はイチローさんは高校時代の良い思い出がないようで、3年生の夏には甲子園も行けなかったこともあり、あまり思い出したくないのではないか?といわれています。
本人が公表している訳ではないので定かではありませんが、イチローさんらしいような気もしますね!
「イチローにとって、高校時代のことは思い出したくないようです。当時はサボりグセがあり、無理やり練習をさせられていたといいます。抑圧された寮生活を送り、3年最後の夏は甲子園にも行けませんでした。あまりいい思い出がないことも関係があるんじゃないでしょうか。とはいえ、オファーがあったのかどうかはわかりませんが…」(スポーツライター)
引用:Asagei+plus
まとめ
以上が、元メジャーリーガーのイチローさんが北海道の旭川東高校を訪れ指導した内容について詳しく説明してきました。最後に簡単にまとめてみます。
- イチロー氏が旭川東高校を訪問したのは決勝戦11連敗中の旭川東高校の悲願を達成するきっかけになればという想いから
- 50歳驚異の校舎3階窓ガラス破壊弾は推定飛距離130m
- 今回の訪問は7校目、過去に指導した智弁和歌山高校は翌年夏の甲子園で見事優勝
- イチロー氏が母校の指導をしないのは、高校時代にあまり良い思い出がないため
高校生にとってもイチローさんに直接指導してもらうなんて、本当に夢のようでしょうね!
それにしても、現役選手顔負けのパフォーマンスを見せるイチローさん、50歳とは全然思えないですね。