【MLB】三冠王の歴史を紹介!大谷翔平が日本人初、過去17回の大偉業に挑む!

MLB 三冠王 歴史

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、MLB史上16人目の「三冠王」達成に挑んでいます。

100年以上の歴史を持つMLBで、わずか17回しか達成されていない大偉業!

日本時間の9月27日現在、3年連続の地区優勝を決めたロサンゼルス・ドジャースですが、残り3試合を残した状態で大谷翔平選手の本塁打王、打点王は確定しています。

打率についてはトップのパドレスのアラエス選手と7厘差と厳しい状況ではありますが、逆転首位打者の可能性はまだ残っています。

もし大谷翔平選手が三冠王を達成すれば、日本人初の快挙となり、MLB史に新たな1ページを刻むことになるでしょう。

本記事では、MLBにおける三冠王の歴史を振り返りつつ、大谷翔平選手の三冠王達成の可能性について詳しく解説していきます。

「三冠王」とは?

大谷翔平選手が挑む大偉業、「三冠王」について既に知っている方も多くいると思いますが、改めて三冠王の説明と、具体的に何がすごいのか簡単に説明したいと思います。

三冠王とは、一人の打者が同じシーズンで3つの主要打撃部門で1位になることです。

  1. 打率:安打を打つ確率のこと
  2. 本塁打:ホームランの数
  3. 打点:チームに得点をもたらした数

これら3つの部門で全てトップになるのがどうして難しいのか説明したいと思います。

  • 打率が高い選手は、通常、力強い打球を打てるタイプが少ない傾向にあります
  • 本塁打を多く打つ選手は、三振も多くなりがちで打率が低くなる傾向があります
  • 打点を稼ぐには、チームメイトの協力も必要です

以上の理由により、三冠王になれる選手は、力と技術のバランスが取れた、まさに「完璧な打者」でないと達成が難しいと言われています。

MLBでは100年以上の歴史で17回しか達成されていない、とても珍しい記録です。

三冠王を達成すれば、その選手の名前は永遠に野球の歴史に刻まれることになります。

MLB歴代の三冠王

MLBでは過去に15人(17回)の三冠王が達成されていますが、歴代の選手を見ていきたいと思います。

三冠王は過去17回達成されている

年度 年齢 名前 チーム名 打率 本塁打 打点
1878年 23歳 ポール・ハインズ プロビデンス・グレイズ .358 4 50
1887年 29歳 ティップ・オニール セントルイス・ブラウンズ .435 14 123
1894年 27歳 ヒュー・ダフィー ボストン・ビーンイーターズ .440 18 145
1901年 26歳 ナップ・ラジョイ フィラデルフィア・アスレチックス .426 14 125
1909年 22歳 タイ・カッブ デトロイト・タイガース .377 9 115
1922年 26歳 ロジャース・ホーンスビー セントルイス・カージナルス .401 42 152
1925年 29歳 ロジャース・ホーンスビー セントルイス・カージナルス .403 39 143
1933年 25歳 ジミー・フォックス フィラデルフィア・アスレチックス .356 48 163
1933年 28歳 チャック・クライン フィラデルフィア・フィリーズ .368 28 120
1934年 31歳 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース .363 49 165
1937年 25歳 ジョー・メドウィック セントルイス・カージナルス .374 31 154
1942年 23歳 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス .356 36 137
1947年 28歳 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス .343 32 114
1956年 24歳 ミッキー・マントル ニューヨーク・ヤンキース .353 52 130
1966年 30歳 フランク・ロビンソン ボルティモア・オリオールズ .316 49 122
1967年 27歳 カール・ヤストレムスキー ボストン・レッドソックス .326 44 121
2012年 29歳 ミゲル・カブレラ デトロイト・タイガース .330 44 139

前回、三冠王が達成されたのが2012年のミゲル・カブレラ選手となりますので、もし今年大谷翔平選手が達成すれば12年ぶりの偉業達成となります。

ちなみにミゲル・カブレラ選手が2012年に達成した時は55年ぶりでしたので、いかに三冠王達成が難しく偉大な記録なのかが分かりますね。

複数回三冠王を獲得したのは2人

三冠王を達成する事も難しい記録ですが、MLBの歴史において、三冠王を2度達成した選手が2人います。

ロジャース・ホーンスビー

ロジャース・ホーンスビー画像引用元:Wikipedia

  • 1922年と1925年に達成
  • 両年ともセントルイス・カージナルス在籍時

 

テッド・ウィリアム

テッド・ウィリアム画像引用元:Wikipedia

  • 1942年と1947年に達成
  • 両年ともボストン・レッドソックス在籍時

 

100年以上の歴史をもつMLBの中でたった17回しか達成していない大記録を2回も達成することは本当に驚異的な大偉業ですね!

三冠王の最年少記録と最年長記録は?

先日、誕生日を迎え(7月5日)30歳となった大谷翔平選手ですが、過去に三冠王を達成した選手の年齢は気になるところではないでしょうか?

歴代三冠王の最年少記録と最年長記録にフォーカスして見てみたいと思います。

  • 最年少記録:タイ・カッブ(22歳)
  • 最年長記録:ルー・ゲーリック(31歳)

大谷翔平選手が今年三冠王を達成すると、最年長記録者のルー・ゲーリックより1年早く達成と言う事になりますね。

大谷翔平選手が三冠王を達成する可能性は?

大谷翔平画像引用元:MLB.JP

日本時間9月27日現在の首位打者争いの成績です。

順位 選手名 チーム名 打率
ルイス・アラエス パドレス .312
マルセル・オズナ ブレーブス .310
大谷翔平 ドジャース .305

トップのルイス・アラエス選手との差は7厘差ですが、アラエス選手のここ2試合の結果は8打数0安打で打率も.317から.312まで落としています。

一方で大谷翔平選手はここ2歳で8打数5安打で.301から.305まで上げています。

残り3試合で大谷翔平選手が大爆発し、アラエス選手が失速すれば逆転での首位打者獲得も可能性が僅かながらにありますね。

但し、アラエス選手が残り3試合でない可能性もゼロではありません。

その場合は大谷翔平選手が逆転首位打者を狙うには残り3試合で10打数7安打以上の固め打ちが必要となります。

かなり厳しい状況ではありますが、今まで不可能を可能にしてきた大谷翔平選手の活躍を考えると期待せずにはいられませんね!

大谷は今季ここまで156試合に出場し、打率.305、53本塁打、126打点、OPS1.030を記録。2位に14本塁打、15打点の差をつけており、ジャッジと同様に二冠は当確だ。打率はルイス・アライズ(パドレス)の.312、マーセル・オズナ(ブレーブス)の.310に次ぐ3位。アライズが直近7試合で打率.071(28打数2安打)と大きく調子を落としているため、逆転の可能性が出てきた。大谷は直近3試合で11打数6安打を記録。もし残りの3試合でも同じ成績を残せば、打率は.310まで上昇する。大谷が絶好調モードを維持するという条件付きではあるものの、アライズとオズナの成績次第では、大逆転での三冠王が実現するかもしれない。

引用:MLB.JP

スポーツニッポン新聞社
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大谷翔平選手の三冠王の可能性に世間の声は?

2024年シーズンは肘の手術の影響により打者に専念しているとはいえ、リハビリ中にも関わらず三冠王を狙えるだけの成績を残している大谷翔平選手に驚きの声が集まっています。

また、既に50-50を達成し、トリプルスリーの記録にも期待が高まりますね!

まとめ

以上が、MLBにおける三冠王の歴史と、大谷翔平選手が三冠王を達成する可能性について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。

  • MLBの歴史で参加能は過去15人により17回達成されている
  • 複数回三冠王を達成しているのはロジャース・ホーンスビーとテッド・ウィリアムの2選手のみ
  • 大谷翔平選手が逆転首位打者を獲得し、三冠王を達成に期待が高まる

MLB100年以上の歴史の中でわずかに15人しか達成していない大記録に挑んでいる大谷翔平選手!

三冠王を達成するのは非常に難しいと思いますが、大谷選手であれば!!という期待はありますね!

残り3試合、大谷翔平選手の大爆発を期待して応援しましょう!