2024年度新たにアメリカ野球殿堂入りが発表され、新たに3人の殿堂入りが決定しました。
殿堂入りは引退後5年以上経過した選手が対象とされ、来年2025年はいよいよイチローさんが資格を取得する年となります。
イチローさんの資格1年目での殿堂入りはほぼ確実と言われており、MLBで野手として初の満票での殿堂入りとなるかとなるかと注目が集まっています。
更には日本の野球殿堂入りも同時に資格を取得し、日本では満票の殿堂入りは未だなく、日米でダブル満票での殿堂入りの可能性も高まっています。
この記事では、イチローさんのMLBでの通算成績や日米での殿堂入りについて詳しく解説していきたいと思います。
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イチローさんのMLBでの成績
画像引用元:YAHOO!JAPANニュース
今年の殿堂入りが決定したばかりなのに既に注目が高くなっているイチローさんの殿堂入りですが、現時点で「当確」と言われているMLBでの成績について見てみましょう。
- 安打数:3,089本
- 打率:3割1分1厘
- 本塁打数:117本
- 打点:780点
- 盗塁数:509回
- 10年連続200安打達成
- 歴代最多のシーズン262安打達成
- オールスター・ゲーム選出10度(10年連続)
- ゴールドグラブ賞10度(10年連続)
- 2001年新人王&MVP
- シルバースラッガー賞3度選出
このメジャー19年間での成績を見れば誰もが「イチローが初年度で選出させるのは確実!」と言われても誰も疑問を持つ人はいないでしょう。
引退して5年となり、いよいよイチローさんがMLBで未だ打者としては誰も成し遂げられていない満票選出を果たすことができるのか、非常に楽しみですね!
イチローさんが「満票」殿堂入りと言われる“えげつない成績”とは
画像引用元:AERAdot.
イチローさんの記録としてシーズン最多安打やメジャー通算3000本安打、日米通算でピート・ローズさんの記録を抜くなど、注目される有名な記録は誰もが知っていると思いますが、その他にも色々な記録を打ち立てていますので見てみたいと思います。
- イチローがルーキー時代(2001年)に記録したシーズン242安打は殿堂入りのロイド・ウェイナーが1927年に打ち立てた記録を破り、今なおルーキーとしては最多。
- イチローは通算3000本安打、500盗塁以上を達成した7人のうちの1人。他には殿堂入りのタイ・カッブ、リッキー・ヘンダーソンなど伝説のプレイヤーがずらりと並ぶ。
- イチローは2001年4月4日、メジャー出場3試合目の第1打席でヒットを放ち打率を3割(10打数3安打)に乗せ、そこから引退するまでの残り2650試合で通算打率は一度たりとも3割を下回らなかった。
- イチローは2001年、フレッド・リン(1975年)に続く史上2人目となる新人のシーズンMVPに輝いたが、キャリア1年目では史上初。
- イチローはデビューから10年連続でゴールドグラブ賞を受賞。これは殿堂入り捕手のジョニー・ベンチとイチローの2人のみ。
- イチローはシーズン歴代最多の262安打を記録した2004年に打率.372をマークしたが、それ以降に規定打席に達した打者でその打率を超えた選手は現れていない。最も近づいたのはジョー・マウアー(ツインズ)が2009年にマークした打率.365。
- イチローの通算打率は.311。2000年以降にデビューして最低でも5000打席以上に立った選手では誰よりも高い。
- イチローは1950年以降に通算500盗塁以上を記録した20人の中の1人だが、その中で4番目に高い成功率(81.3%)を誇る。
- イチローは2016年にニグロリーグ博物館へ現役選手として過去最高額の寄付を行っている。
- イチローは3000本安打を達成した選手の中では最も遅い27歳で初ヒットを記録。次に遅かったウェイド・ボッグスですら、イチローよりはるかに早い23歳315日で初ヒットを記録している。
- イチローは通算2653試合出場で1試合4三振を記録したことはない。3三振を喫したのも全試合の1%にも満たない22試合のみ。
- イチローがシーズン最多安打を記録した回数はタイ・カッブ、ピート・ローズと並ぶ7回で歴代トップタイ。
- イチローは43歳だったマーリンズ時代の2017年に1番打者として最後の先発出場を果たしたが、これは1番打者として出場した選手としては3番目に高齢。
- イチローは2009年9月18日の試合で殿堂入りのクローザー、マリアノ・リベラからサヨナラ本塁打を放っているが、これはリベラがレギュラーシーズン通算1115試合登板で許したわずか5本のサヨナラ弾のうちの1本。
- イチローが記録した通算敬遠数は181個。これは本塁打王5度のアレックス・ロドリゲスより84個も多い。
引用:AERAdot.
この他にも挙げると数えきれないほどの記録が出てきますが、イチローさんの殿堂入りについては現地のファンからも「アジア系として初めての殿堂入り選手確実」「デレク・ジータ―より多い票に値する」などといったコメントがされています。
イチローさんはMLB野手初の満票選出なるのか?
画像引用元:YAHOO!JAPANニュース
アメリカの野球殿堂入りでは過去に唯一投手としてマリアーノ・リベラさんが満票での殿堂入りを果たしています。
来年、イチローさんはリベラさん以来2人目、野手として史上初の満票殿堂入りになるか注目を集めています。
打者で過去もっとも満票に近かった選手は、2020年に元ヤンキースのデレク・ジータさんが全397票中396票獲得とわずか1票に泣き満票とはなりませんでした。
各記者の間でもイチローさんが満票で殿堂入りしないのであれば、今後も満票は望めないだろうとまで言われているほど満票での殿堂入りに期待が高まっているようです!
- 誰かが野手史上初の満票を達成するとして、それがイチローであると期待しない理由はない。彼の実績で足りないというのであれば、今後満票は望めないだろう
- 私個人の見解では、イチローは満票になるべきだ
引用元:YAHOO!JAPANニュース
- (そろそろ)野手の誰かが満票で選ばれないといけない。その人はイチローではいけないのだろうか?もし10度のゴールドグラブ、3100本に近い安打数(そしてNPB時代の1278安打)、通算500盗塁、MVP、新人王の実績では足りないのなら、私たちはお手上げだ
- イチローは満票で選出されるべきだ。彼は27歳のときにMLBに移籍したが、3089安打を記録した。しかも、驚くべきこととして最初の10シーズンで2244安打を記録した。新人王、MVP、10度のゴールドグラブを獲得し、球宴にも10度出場した。議論は終わりだ
引用元:full-Count
イチローさんは日本の野球殿堂でも初の満票となるのか?
画像引用元:日刊スポーツ
日本の野球殿堂もアメリカと同様、来年2025年が候補入りの年となります。
過去には松井秀喜さんや金本知憲さんなど6人が候補初年度での殿堂入りを果たしており、イチローさんも7人目の候補初年度での殿堂入りは「確実」となっています。
日本ではオリックス時代に7年連続首位打者を記録し、日米通算で4,367安打を放ちピート・ローズさんの大リーグ最多4,256安打を上回る生涯安打数を記録しています。
日本殿堂入りでは過去もっとも得票率が高かったのは1960年のスタルヒンの97.3%が最高で、イチローさんが史上初の満票での殿堂入りを果たすか注目が集まります。
イチローさんがこれまでに残した数々の歴史を塗り替える偉業と功績を考えると、史上初の満票での殿堂入りもほぼ間違いないのではないでしょうか?
アメリカの野球殿堂とは
画像引用元:サライ.jp
アメリカ野球殿堂博物館はアメリカ合衆国ニューヨーク州クーパーズタウンにある野球専門の博物館で、MLBなどで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ・審判員や野球の発展に大きく寄与した人物に対しその功績を称える野球殿堂を総括しています。
選考対象は、MLBで10年以上プレーした選手のうち、引退後5年以上が経過した選手となります。
全米野球記者協会に10年以上在籍する記者による投票で75%以上の得票が殿堂入りの条件。
得票率が5%未満だった候補者はその回限りで候補から外れ、5~75%の候補者は次年度の審査・選考に持ち越されますが、10回目までに75%以上の得票が得られなければ11回目からは候補から外れることとなります。
現在、今年2024年の殿堂入りの候補者まで入れると、84人の投手、192人の野手、24人の監督、10人の審判員、36人の野球発展貢献者の合計346人が表彰されています。
過去の殿堂表彰者:Wikipedia
過去の錚々たる表彰者346人の中で満票は過去1人しかおらず、イチローさんが史上2人目、野手初の満票となると本当にすごい事ですね!
日本の野球殿堂とは
画像引用元:Wikipedia
日本の野球殿堂は、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称え顕彰するために創設された殿堂です。
アメリカ野球殿堂の日本版といっか感じですね。
殿堂ホールは東京都文京区の東京ドームに併設されている野球殿堂博物館内にあり、肖像のレリーフが展示してあります。
表彰の対象は、プロ野球選手で引退後5年を経過してその後15年間の者となり、表彰委員は野球報道に関して15年以上の経験を持つ者となっております。2023年では362人だったようです。
選出方法は、競技者表彰委員会幹事会が作成した30名以内の候補者名簿から、表彰委員1名につき7人以上の連記で投票し、75%以上の得票者で選出されます。
日本の野球界にもMLBでも数々の記録と人々への記憶に残るプレーを見せてくれたイチローさんが日米で同時満票殿堂入りを果たす可能性はかなり高いのではないでしょうか!!
まとめ
以上が、イチローさんがMLBでの成績や日米同時満票殿堂入りの可能性について詳しく解説してきました。
イチローさんがメジャーに移籍した頃のMLBはパワー全盛の時代でしたが、そこにスピード野球を持ち込み多くのMLBファンを魅了してきました。
そして過去の偉大な選手の記録を次々と追い越し、何と84年間破られなかったジョージ・シスラーが持つ年間最多安打の記録を更新するなど、記録と記憶に残るMLBのスーパースターとなりました。
来年はいよいよ、日米の野球殿堂入り対象の年となります。
史上初の日米同時満票での殿堂入りを果たすことができるか、今から楽しみですね!