来年2025年はMLB、日本球界共にイチローさんが殿堂入りの資格を取得する年となります。
現時点で、日米同時に殿堂入りすることは確実視されており、注目は満票を獲得できるかどうかに焦点が移っています。
そして、イチローさんが日米で殿堂入りを果たした際に、日本政府から5度目の国民栄誉賞の打診があるのでしょうか?
過去、小泉純一郎内閣で2回、安倍晋三内閣で2回打診がありましたが、いずれも辞退しています。
この記事ではイチローさんが過去に4度国民栄誉賞を辞退した理由や、過去に国民栄誉賞を辞退した人たちについて解説したいと思います。
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日米殿堂入りで国民栄誉賞の打診はあるか?
画像引用元:TBS NEWS DIG
イチローさんが過去に日本政府から国民栄誉賞の打診を受けたのは4度ありました。
- 2001年:MLB入りした最初の年に首位打者と盗塁王の2冠、新人王、MVPをダブル受賞
- 2004年:MLBシーズン最多安打記録を更新
- 2019年3月:現役引退
- 2019年12月:目的不明
4度目の打診となった2019年12月は安倍首相が野党からの「桜を見る会」を巡る疑惑追及を逃れる目的ではないか?と言われています。
過去3度の打診については記録や節目の年などに打診をされていますので、恐らく、来年2025年にイチローさんが日米同時殿堂入り、さらにはダブル満票での殿堂入りを果たした際には、5度目の国民栄誉賞の打診がされる可能性が高いのではないでしょうか?
イチローさんが国民栄誉賞を過去4度辞退した理由は?
画像引用元:日テレNEWS24
イチローさんが国民栄誉賞を辞退した理由については、本人からコメントがありますので見ていきたいと面ます。
2001年、MLB初年度に首位打者、盗塁王、新人王、MVP受賞時に小泉純一郎内閣より授与を打診されましたが、「国民栄誉賞を受賞した方は立派な人ばかり、野球人生を終え切った段階で頂けるように頑張りたい」と辞退されました。
2004年、MLBシーズン最多安打記録262本を更新した際に、小泉純一郎内閣より授与が打診されましたが、「野球を続けている間を受け取らない」と辞退されました。
2019年、現役引退時に安倍晋三内閣が打診をしましたが、「人生の幕を下ろした時にいただけるように励みます」とコメントを残して辞退しています。
引退時の辞退の理由が「人生の幕を下ろした時」ですので、5度目の打診があってもイチローさんはまた辞退する可能性は高そうですね。
その際はどのようなコメントを残すのか、注目したいところです。
イチローさんは結果よりも過程を大事にする人物ですので、国民栄誉賞という結果を受け取ることよりも、今までの経験を次の世代にどのように伝えていくのかという事に今は重きを置いているのではないでしょうか?
さすがに過去4度も辞退されていますから、国民栄誉賞を出す政府側もかなり慎重にならざるを得ないでしょうね。
国民栄誉賞を辞退した人たち
画像引用元:nippon.com
イチローさん以外にも過去に国民栄誉賞を辞退された方が3名います。
福本豊(野球選手)
1983年6月、MLB記録を超える939盗塁を達成し、世界記録を樹立した際、中曽根康弘内閣が授与を打診するも、「国民の模範となる自信がない」と辞退。
古関裕而(作曲家)
「長崎の鐘」、「オリンピックマーチ」、「栄冠は君に輝く」などの数々の名曲を残した古関裕而さんが1989年8月の死没後に遺族に対して授与を打診しましたが辞退されています。
大谷翔平(野球選手)
2021年、二刀流の活躍で、満票でMVPを獲得した際に、岸田文雄内閣が授与を打診しましたが、「まだ早い」と辞退しています。
まとめ
以上が、イチローさんが過去4度の国民栄誉賞を辞退した理由や、過去の国民栄誉賞を辞退した人たちについて解説してきました。
恐らく、今回も打診があってもイチローさんは辞退するのではないかと思います。
辞退されるのを覚悟で5度目の国民栄誉賞の授与を打診するのか、受け取ってもらえないだろうと今回は打診しないのか