埼玉西武ライオンズのエース格として活躍してきた髙橋光成選手の2025年年俸が2億1千万円となりました。
前年から5500万円もの大幅ダウンとなった背景には、2024年シーズンの0勝という厳しい結果があります。
しかし、ファンからは「かわいそう」との声が続出しているのです。
なぜ髙橋光成選手は勝てなかったのか、そしてなぜ同情の声が集まるのか、詳しく見ていきましょう。
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【2025年】高橋光成の年俸は2億1000万円
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髙橋光成選手の2025年シーズンの年俸は、推定2億1000万円で契約更改となりました。
前年の2億6500万円から5500万円減という、キャリアで最大の下げ幅です。
それでも2億円を超える年俸は、球団内でもトップクラスの評価を示しています。
髙橋光成選手は1997年2月3日生まれの28歳(2025年時点)。
群馬県沼田市出身で、前橋育英高校時代には甲子園優勝を経験した実力派右腕です。
190cmの長身から繰り出す本格派の投球が持ち味で、2014年のドラフト会議で西武から1位指名を受けてプロ入りしました。
プロ11年目を迎える髙橋光成選手は、これまでチームの中心投手として活躍してきた実績があります。
特に2021年から2023年にかけては3年連続で2桁勝利をマークし、エースとしての地位を確立していました。
2024年シーズンは0勝で大幅年俸ダウン
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2024年シーズンの髙橋光成選手は、15試合に先発登板しながら0勝11敗という結果に終わりました。
防御率は3.87と決して悪い数字ではありませんが、白星を一つも挙げられなかったことが年俸に大きく影響したのです。
開幕からの11連敗はパ・リーグのワーストタイ記録となってしまいました。
エースとしての期待を背負いながら、勝利という結果を残せなかったことは本人にとっても辛い経験だったでしょう。
シーズン途中には2軍降格も経験し、精神的にも厳しい1年となりました。
契約更改の席で髙橋光成選手は「苦しかった1年でした」と率直に語っています。
一方で「今思えばいい経験ができた」「今後の野球人生にはプラスになる」と前向きな姿勢も見せました。
この前向きな姿勢には、多くのファンが心を打たれたのではないでしょうか。
年俸の大幅ダウンは避けられない結果でしたが、それでも2億円台を維持できたのは、これまでの実績と球団からの期待の表れと言えるでしょう。
髙橋光成はどうして勝てなかったのか?
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髙橋光成選手が勝てなかった最大の理由は、圧倒的な援護不足にあります。
防御率3.87という数字は、通常であれば十分に勝利を計算できる内容です。
しかし味方打線からの援護がほとんど得られず、好投しても報われない試合が続きました。
例えば6回1失点という好投を見せても、味方が得点できずに敗戦投手となるケースが目立ちました。
登板時の援護点が0点や1点にとどまる試合が多く、「無援護投手」という不名誉な称号まで付けられてしまったのです。
これは投手個人の力ではどうにもならない部分だと感じます。
さらに2024年の西武ライオンズは、チーム全体が低迷していました。
打線の得点力不足に加え、チーム防御率も悪化し、最下位に沈む苦しいシーズンとなったのです。
エースとして奮闘しながらも、チーム状況が髙橋光成選手の足を引っ張る形になってしまいました。
加えて、シーズン開幕時には右肩の張りで出遅れるというアクシデントもありました。
コンディション調整の難しさが、シーズン全体に影響した可能性も否定できません。
髙橋光成がかわいそうと言われる理由は?
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ファンから「かわいそう」という声が上がる最大の理由は、投球内容と結果が見合っていないことです。
防御率3.87は決して悪い数字ではなく、むしろ及第点と言える内容でしょう。
それなのに0勝という記録だけが残ってしまったのです。
好投しても勝てないという状況は、投手にとって最も精神的に辛いものがあります。
髙橋光成選手自身も、登板するたびに「今日こそは」という思いで投げていたはずです。
しかし援護がなく、結果的に敗戦を重ねていく姿は見ていて本当に辛いものがありました。
3年連続2桁勝利という実績を持つエースが、翌年いきなり0勝に終わるというのは異例の事態です。
本人の能力が急激に低下したわけではなく、周囲の状況が悪かったというのが実情でしょう。
それでも年俸は5500万円も下がってしまい、ファンは「理不尽だ」と感じたのかもしれません。
また、エースとしてチームを背負うプレッシャーの中で、孤独に戦い続けた姿も共感を呼んでいます。
開幕から連敗が続く中、それでも先発ローテーションを守り続け、マウンドに立ち続けた責任感の強さは称賛に値するものです。
髙橋光成の年俸推移
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髙橋光成選手の年俸推移を見ると、プロ野球における成果主義が如実に表れています。
ここでは彼のキャリアを通じた年俸の変遷を振り返ってみましょう。
年度 | 年齢 | 年俸 | 増減額 | 成績(勝敗・防御率) |
---|---|---|---|---|
2015年 | 18歳 | 1300万円 | – | 5勝2敗・3.07 |
2016年 | 19歳 | 1800万円 | △500万円 | 4勝11敗・4.42 |
2017年 | 20歳 | 2300万円 | △500万円 | 3勝4敗・4.12 |
2018年 | 21歳 | 2150万円 | ▼150万円 | 2勝1敗・4.50 |
2019年 | 22歳 | 1850万円 | ▼300万円 | 10勝6敗・4.51 |
2020年 | 23歳 | 4000万円 | △2150万円 | 8勝8敗・3.74 |
2021年 | 24歳 | 6700万円 | △2700万円 | 11勝9敗・3.78 |
2022年 | 25歳 | 1億1000万円 | △4300万円 | 12勝8敗・2.20 |
2023年 | 26歳 | 1億8000万円 | △7000万円 | 10勝8敗・2.21 |
2024年 | 27歳 | 2億6500万円 | △8500万円 | 0勝11敗・3.87 |
2025年 | 28歳 | 2億1000万円 | ▼5500万円 |
プロ入り当初は、ドラフト1位指名にもかかわらず年俸1300万円からのスタートでした。
1年目に5勝を挙げて期待を持たせましたが、その後数年間は伸び悩みの時期が続きます。
2018年と2019年には連続で減俸を経験し、年俸は2000万円前後で停滞していました。
転機となったのは2019年シーズンです。
自身初の2桁勝利(10勝)を達成し、翌年の年俸は倍以上の4000万円に跳ね上がりました。
ここからエースへの階段を駆け上がっていくことになります。
2021年に11勝、2022年には12勝で防御率2.20という素晴らしい成績を残し、ついに年俸1億円の大台に到達しました。
この時の喜びは計り知れなかったでしょう。
さらに2023年も10勝で防御率2.21と安定した成績を維持し、3年連続2桁勝利を達成します。
2024年には前年の活躍が評価され、キャリアハイとなる2億6500万円まで上昇しました。
しかし同年の0勝という結果が、2025年の大幅減俸につながったのです。
プロ入り後11年間の推定年俸総額は約9億6600万円に達しています。
ドラフト1位の期待に応え、トップクラスの選手へと成長した証と言えるでしょう。
それだけに2024年の不振は、本人にとっても悔しい経験だったはずです。
まとめ
髙橋光成選手の2025年年俸2億1千万円は、前年から5500万円減という厳しい結果となりました。
0勝11敗という成績が年俸に直結したのですが、防御率3.87と投球内容は悪くありませんでした。
援護不足とチーム全体の低迷が重なり、好投しても勝てない状況が続いたのです。
だからこそファンからは「かわいそう」という同情の声が集まっています。
2025年シーズンこそ、髙橋光成選手の復活劇に期待したいところです。