北海道日本ハムファイターズの若きエース候補として注目を集める達孝太選手。
2025年シーズンの推定年俸は1,050万円となり、ついに念願の初昇給を果たしました。
2021年ドラフト1位指名で契約金1億円という華々しいスタートを切った達孝太選手でしたが、プロ入り後の3年間は年俸据え置きが続いていました。
しかし、2024年10月にプロ初勝利を挙げたことが評価され、50万円アップの契約更改となったのです。
現在22歳という若さでありながら、2025年シーズンでは既に6勝0敗、防御率1.12という驚異的な成績を残しており、今後の大幅な年俸アップが期待されています。
本記事では、達孝太選手の年俸推移から契約金の詳細、そして将来の活躍予想まで詳しく解説していきます。
【2025年】達孝太の年俸は1050万円
画像引用元:パ・リーグ.com
達孝太選手の2025年シーズンの推定年俸は1,050万円です。
これは前年の1,000万円から50万円の増額となり、プロ入り4年目にして初めての昇給となりました。
達孝太選手は194cmという恵まれた長身から繰り出される最速156km/hのストレートが武器の本格派投手です。
2024年11月26日に行われた契約更改では、球団から「来年はもっともっと頑張ってもらって飛躍の年にしてください」との激励を受けました。
この昇給の背景には、2024年シーズン終盤の10月3日に千葉ロッテマリーンズ戦で記録したプロ初勝利があります。
5回を3安打無失点に抑えた見事な投球内容は、3年間の努力が実を結んだ瞬間として球団から高く評価されたのです。
達孝太選手自身も「1試合だけですが、しっかり評価してもらえたなと思います」とコメントしており、この初勝利への想いの強さがうかがえます。
50万円という昇給額は決して大きくはありませんが、長い低迷期間を経ての初の昇給は本人にとって非常に意味のあるものだったでしょう。
達孝太の契約金は1億円
画像引用元:デイリースポーツ
達孝太選手は2021年のプロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け、契約金1億円でプロ入りを果たしました。
2021年11月6日に大阪市内のホテルで行われた入団交渉では、契約金1億円、年俸1,000万円という条件で仮契約を締結。その後12月4日に正式契約となりました。
この契約金1億円は高校生ドラフト1位選手としては標準的な金額でしたが、達孝太選手にとっては人生を変える大きな契約でした。
達孝太選手が契約金について「両親に渡します」と明言しました。
これは単なる親孝行ではなく、高校時代に最新の野球機器を購入してくれた両親への感謝の気持ちを込めた決断でした。
プロ野球選手のダルビッシュ有選手なども活用している「ラプソード」などの高額な機器を両親が用意してくれたことが、達孝太選手の成長に大きく寄与していたのです。
この契約金1億円全額を両親に渡すという決断は、達孝太選手の人格の素晴らしさを物語るエピソードとして多くのファンの心を打ちました。
お金よりも感謝の気持ちを優先する姿勢は、プロ野球選手として、そして一人の人間としての成長を予感させるものでした。
契約時には新庄剛志監督(当時)から「今年のドラフト1位でとった子が開幕投手になるかもしれない」との期待の言葉も贈られ、球団全体から大きな期待を寄せられていることが明らかでした。
達孝太の年俸推移
画像引用元:日刊ゲンダイ
達孝太選手の年俸推移を詳しく見ていくと、プロ野球選手としての成長過程がよく分かります。
年俸推移と成績表
年度 | 年俸 | 前年比 | 登板数 | 勝敗 | 防御率 | 主な成績・出来事 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 1,000万円 | – | 1試合 | 0勝0敗 | 0.00 | 9月25日楽天戦でプロ初登板、3回無失点 |
2023年 | 1,000万円 | 据え置き | 0試合 | – | – | 一軍登板なし、夏に右肩負傷でリハビリ専念 |
2024年 | 1,000万円 | 据え置き | 1試合 | 1勝0敗 | 0.00 | 10月3日ロッテ戦でプロ初勝利、5回3安打無失点 |
2025年 | 1,050万円 | +50万円 | 8試合 | 6勝0敗 | 1.12 | オールスター選出、2度の完投勝利達成 |
プロ入り後の3年間は年俸1,000万円が維持されていました。
これは決して珍しいことではなく、多くの高校生ドラフト選手が経験する「下積み期間」と言えるでしょう。
この期間中、達孝太選手は着実に実力を蓄積していました。
2022年シーズンでは、9月25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初登板を果たしました。
3回無失点という上々のデビューを飾り、将来への期待を抱かせる内容でした。
しかし、2023年シーズンは一軍登板なしに終わってしまいます。
さらに夏には右肩を負傷し、リハビリに専念することとなりました。
この怪我は達孝太選手にとって大きな試練でした。
194cmという長身投手特有のリスクでもある肩の故障に見舞われ、一時は将来を不安視する声もありました。
しかし、この困難な時期を乗り越えたことが、2024年以降の飛躍につながったのです。
2024年シーズンでは、10月3日のロッテ戦でついにプロ初勝利を達成。
5回3安打無失点という内容で、長い間待ち続けたファンや関係者を喜ばせました。
この1勝が評価され、2025年シーズンへ向けて初の昇給となったのです。
現在の年俸1,050万円は、日本ハムの選手全体では47位に位置しています。
トップのエース級投手たちと比較すると、まだまだ大きな差があります。
加藤貴之投手の3億円、山崎福也投手の2億5,000万円、伊藤大海投手の2億2,000万円といった主力投手陣には及びませんが、今後の活躍次第では急激な年俸上昇が期待できる状況です。
達孝太の今後の年俸と活躍を予想
画像引用元:YAHOO!ニュース
2025年シーズンの達孝太選手の活躍ぶりを見ると、今後の年俸は急激な上昇が見込まれます。
現在(7月中旬時点)の成績は8試合登板で6勝0敗、防御率1.12という驚異的な数字を記録しています。
特に注目すべきは、6月29日と7月14日の西武戦で2度の完投勝利を挙げていることです。
現代野球では完投勝利は非常に珍しく、達孝太選手のスタミナと精神力の強さを物語っています。
この活躍により、2025年のオールスターゲーム・パシフィック・リーグ代表にも選出されました。
プロ4年目での初選出は、達孝太選手にとって大きな励みになったことでしょう。
年俸上昇予想表
年度 | 年齢 | 予想年俸 | 前年比増減 | 予想される成績・状況 |
---|---|---|---|---|
2026年 | 23歳 | 3,000万円~4,000万円 | 約3~4倍増 | 2025年好成績を受けて大幅アップ、先発ローテ定着 |
2027年 | 24歳 | 6,000万円~8,000万円 | 約2倍増 | チーム2番手エース格として活躍 |
2028年 | 25歳 | 1億円~1億5,000万円 | 約1.5~2倍増 | エース級待遇、国際大会代表候補 |
2029年~ | 26歳~ | 2億円~4億円 | 大幅増 | チームエースとして君臨 |
2032年頃 | 28歳 | 10億円~30億円 | メジャー契約 | メジャーリーグ挑戦時期 |
この予想の根拠は、同じ日本ハムの伊藤大海投手の年俸推移にあります。
伊藤大海投手も2020年ドラフト1位入団後、4年目で2億2,000万円まで到達しています。
達孝太選手の現在の成績を考えると、それ以上のペースでの年俸上昇も十分に考えられます。
達孝太選手の成長を支えているのは、徹底した自己投資の姿勢です。
2024年オフには年俸の大部分にあたる約400万円を投じて、単身で米国アリゾナ州に渡りました。
「ドライブライン・ベースボール」や「THPストレングス」といった世界最先端のトレーニング施設で約20日間の自主トレーニングを敢行したのです。
この米国トレーニングの成果は、2025年シーズンの飛躍的な成長として現れています。
現地でメジャーリーガーたちの貪欲な姿勢に刺激を受けた達孝太選手は、「この舞台でやりたいと強く思った」と将来的なメジャー挑戦への意欲も口にしています。
契約更改の際には「今は1000億円稼げる可能性もあるので。それで1000億円稼げたら、どんな投資話よりもいい投資になる」という印象的な発言もありました。
この「1000億円」という数字は現実的ではありませんが、大谷翔平選手のような超大型契約を夢見る達孝太選手の高い志を表しています。
2025年シーズンの目標として掲げた「開幕ローテーション入り」と「15勝」は、現在の成績を見る限り十分に達成可能です。
シーズン終了時には12~15勝程度は期待でき、防御率も2.00以下で終える可能性が高いでしょう。
将来的にはメジャーリーグ挑戦も視野に入れており、28歳頃(2032年)での渡米が予想されます。
その際の契約は年俸10億円を超える可能性もあり、達孝太選手の夢が現実となる日も近いかもしれません。
まとめ
以上が、達孝太選手の現在の年俸と今までの推移、今後の活躍と予想について詳しく解説してきました。最後に簡単にポイントをまとめたいと思います。
- 2025年の推定年俸は1,050万円で、プロ4年目にして初昇給
- 2021年ドラフト1位指名で契約金1億円を獲得
- 入団後3年間は年俸1,000万円で据え置きが続いていた
- 2024年10月のプロ初勝利が評価され50万円アップとなった
- 現在の成績(6勝0敗、防御率1.12)から今後の大幅年俸上昇が期待される
達孝太選手の年俸推移を見ると、プロ野球選手としての典型的な成長パターンが読み取れます。
高校生ドラフト1位という期待を背負いながらも、プロの壁は厚く、結果を出すまでに時間がかかりました。
しかし、その間も決して諦めることなく、継続的な努力を重ねてきた姿勢は非常に素晴らしいものです。
特に印象的なのは、年俸の大部分を自己投資に回す達孝太選手の姿勢です。
米国での自主トレーニングに約400万円を投じる決断は、並大抵の覚悟ではできません。
この投資が2025年シーズンの飛躍的な成長につながっており、「投資は裏切らない」ということを証明しています。
2025年シーズンの活躍ぶりを見ると、達孝太選手はついに真のエース候補として覚醒したと言えるでしょう。
22歳という若さを考えると、今後さらなる成長が期待できます。
将来的にはメジャーリーグでの活躍も夢ではなく、日本球界を代表する投手の一人となる可能性を秘めています。
達孝太選手の今後の活躍から目が離せません。
次回の契約更改では大幅な年俸アップが予想され、ファンとしても非常に楽しみな選手の一人です。