佐々木朗希の英語力はなぜ通訳不要なのか?WBCからMLBまでの成長を支えた5つの学習法!

佐々木朗希 英語力

2025年1月、プロ野球界の大きな注目を集めてメジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍を果たした佐々木郎希選手。

「令和の怪物」と称されたその圧倒的なピッチングで、早くも現地のファンやメディアを沸かせています。

その活躍と共に、今注目されているのが、彼の「英語力」です。

多くの日本人選手が専属通訳を帯同する中、佐々木郎希選手は専属通訳をつけずに新天地での挑戦をスタートさせました。

「本当に通訳なしで大丈夫?」、「実際どれくらい話せるの?」、「チームメイトとはどうやって話してるの?」

佐々木郎希選手の英語力が気になるプロ野球ファンの中には、そんな疑問を持っているのではないでしょうか。

そこで今回は、佐々木郎希選手の「英語力」を詳しく解説。彼の知られざる努力と、言葉の壁を越えようとするプロ意識の高さに迫ります。

この記事を読むことで得られる情報は、以下の通りです。

  • 佐々木郎希選手の英語力がどれほどのレベルなのか
  • ドジャースのチームメイトやコーチからのリアルな証言
  • キャンプで見せたコミュニケーションの様子
  • 佐々木郎希選手が実践してきた具体的な5つの学習法

佐々木郎希選手の英語力から垣間見れる、彼の新たな一面を知りたい方は、ぜひ最後まで読んで見てください。

なぜ佐々木郎希は通訳なしでMLBに挑めるのか?

佐々木朗希画像引用元:毎日新聞

山本由伸選手や、佐々木郎希選手のドジャース入りなど、日本人選手が次々とMLBに挑戦する中、彼らのプレーはもちろん、英語でのコミュニケーション能力に注目が集まっています。

それでは、なぜ日本人選手の英語力がこれほど注目を集めるのでしょうか?

ここでは、MLBに挑戦する日本人選手の英語力が注目される背景と、専属通訳の重要性について詳しく解説していきます。

英語力が注目される背景

メジャーリーグに挑戦する日本人選手の英語力が注目されるのは、そもそも日本人全体の英会話能力が低いことが背景にありそうです。

ある民間調査によると、日本人で実用レベルの英会話能力を持つ人は、人口のわずか7%しかいないとの結果が出ています。

オンライン英会話大手のレアジョブは17日、日本人の英語スピーキング力に関する調査を発表した。グローバルビジネスで使えるレベルの人は7%にとどまった。平均で25%を超える外国人に比べて大幅に低かった。

引用:日本経済新聞

そのため、MLBに挑戦する日本人選手の英語力が高ければ、それだけで選手の印象や、キャリアに良い影響をもたらすこととなります。

たとえば、ダルビッシュ有選手の英語力はアメリカの記者たちから高く評価されており、彼のコミュニケーション能力が、選手としての価値を高めてきました。

「(これまで取材してきた中で一番英語がうまかった日本人選手は)ダルビッシュ有だね。パドレスの球場によく取材に行くため、彼と接する機会が多いので特に印象が強い。彼が2012年にレンジャーズに入団してメジャーでデビューした当初は日本語しかしゃべらなかったが、今は自然に英語を使いこなせている。メジャーデビュー当初から劇的に変わった。」

引用:Number web

このように、選手自身がある程度の英語力を身につけていれば、メディアとのインタビューや、ファンとの交流を通し、選手としての評価が高まります。

一方で、英語が苦手な選手は通訳を介さなければならず、誤解やコミュニケーションのズレが生じる可能性が高まります。このような点が、選手の印象や人気に影響を与えることも少なくありません。

以上のことから、日本人選手のMLB挑戦における英語力への注目は、単なる言語の問題にとどまらず、プロ野球選手としてのキャリアに関わる重要な課題となっていると言えるでしょう。

この後詳しく紹介していく、佐々木郎希選手が積極的に言語習得に取り組む姿勢は、彼のプロフェッショナル意識の表れであり、MLBでの成功に向けた本気度を示すものと言えそうです。

MLBで通訳をつけない日本人選手の異例さ

佐々木郎希選手はポスティングシステムでドジャースに入団したものの、専属通訳を同行させていません。メジャーリーグに挑戦する日本人選手に専属通訳が付かないというケースは極めて珍しいとされています。

ただし、佐々木郎希選手は専属通訳こそ置かないものの、ロッテから大久保研介氏(トレーナー)と伊藤憲生氏(理学療法士)を帯同させています。特に大久保トレーナーは英語が堪能であり、緊急時には通訳としてカバーする体制が整えられているようです。

「朗希がロッテから連れてきたトレーナーは英語がペラペラ。なのでメディアとの会見では彼が通訳をしています。」

引用:日刊ゲンダイ

さらに、大谷翔平投手の通訳を務めるウィル・アイアトン氏と、山本由伸投手の通訳である園田芳大氏という2人の日本人通訳が、必要に応じて佐々木郎希選手のサポートも行っていくようです。

佐々木が12日(同13日)にキャンプ初めて行った囲み取材では、球団編成部のユウジ・アキモト氏が担当した。佐々木の通訳について、別の球団関係者は「まだ分からない」としていた。だが、日本人担当はアイアトン氏、園田氏の2人のみ。佐々木の通訳については募集もしていない。

引用:Full-Count

山本由伸画像引用元:スポニチ

また、専属通訳の役割は単なる会話の橋渡し役にとどまらず、文化的な違いの説明や、選手が新環境に適応するためのサポート役としても機能しています。

例えば、大谷翔平選手についているウィル・アイアトン氏は、メディア対応や監督・コーチとのコミュニケーションをサポートしています。

大谷翔平選手は渡米8年目となり、英語のヒアリング能力がかなり向上していますが、それでも公式な場では通訳を介してコミュニケーションを取ることが多いようです。

佐々木郎希選手に専属通訳をつけないという選択は、メジャーリーグでの日本人選手の適応スタイルに新たな可能性を示すものとなるかもしれません。

その一方で、言葉の壁が選手生命に与える影響も無視できないため、今後、球団側のサポート体制がどのように機能するかに注目が集まりそうです。

実際どれくらい話せる?佐々木郎希の英語力の現在地

佐々木朗希画像引用元:産経新聞

佐々木郎希選手がロサンゼルス・ドジャースに加入して以降、彼の英語力に関する評価に注目が集まっています。

元ロッテの「令和の怪物」が、MLB挑戦にともなう言葉の壁をどのように乗り越えているのか。チームメイトやコーチからの評価をもとに、佐々木郎希選手の英語力の現在地を整理していきます。

チームメイトやコーチの評価

ドジャースのキャンプでは、佐々木郎希選手がシーハン投手やグラスノー投手と通訳なしで談笑する姿が目撃されています。

この様子を見ると、彼が実際の現場で英語を使ってチームメイトとコミュニケーションを取っていることが分かるでしょう。

ドジャースチームメイトからの評価

佐々木郎希選手と通訳なしで会話を交わしたグラスノー投手は、「彼の英語は大丈夫。感心した」と、佐々木郎希選手の英語力を絶賛しています。

「朗希とはベースボールや日々の生活について話した。彼の英語は大丈夫だし、コミュニケーションも取れる。感心したよ。昨日のブルペンでの投球は見られなかったが、映像などからすごい球を投げるのは知っている。今後が本当に楽しみだ」

引用:スポニチ

この時の会話は、投手と野手の連携プレーを確認する場面であったことから、佐々木郎希選手の英語力は、野球用語までしっかり理解できていたものと思われます。

ドジャースコーチ陣からの評価

ドジャースのキャンプで佐々木郎希選手をサポートしているロブ・ヒルコーチは、彼の語学力について高い評価を与えています。

「ロウキは頭がいい。ロッテ時代のチームメートから英語のフレーズやスペイン語のフレーズを学んでいて、すでにそれを使って会話している」

引用:中日スポーツ

この評価から、佐々木郎希選手が英語だけでなく、スペイン語にも触れていることがわかり、言語習得への意欲と能力の高さがうかがえます。

このように、佐々木郎希選手の英語力は、ドジャースのチームメイトやコーチに対し、良好な印象を与えています。まだ、完璧ではないものの、日常会話レベルでのコミュニケーションは問題なく、専属通訳を必要としないほどの実力を持っていると評価されています。

佐々木郎希選手の言語習得への意欲の高さと、これまで積み重ねてきた語学学習の結果が、現在のスムーズなチーム適応につながっていると言えるでしょう。

本人の自己評価とのギャップ

佐々木郎希選手の英語力については、チームメイトやコーチから高く評価されている一方で、本人は「英語は全然しゃべれませんから」と謙虚な姿勢を崩していません。

実際、佐々木郎希選手はインタビューの中で次のように語っています。

「それよりも生活面での不安の方が大きいですね。英語は全然、しゃべれませんから、今、スマホに英単語のアプリを入れて、必死で学んでいます。チームメートやスタッフとコミュニケーションをきちんと取りたいので。また人種や文化、宗教、マナーなども含めてアメリカではどんなことをしたら失礼になるのかなど未知の部分が相当あるので、そっちの方が心配です」

引用:日刊ゲンダイ

こうした自己評価とは裏腹に、チームメイトやコーチからは「佐々木選手の英語は完璧だ」という声が上がっていることも事実です。

このことから、佐々木郎希選手は、少なくとも日常会話レベルの英語力は十分に備えていると考えられます。

彼の謙虚さと向上心を考えれば、今後も英語力を着実に伸ばしていくことは間違いないでしょう。

佐々木郎希が実践した5つの英語学習法

佐々木朗希画像引用元:Full-Count

佐々木郎希選手は、これまでどのような英語学習法を実践してきたのでしょうか。

ここでは、彼が取り組んだと考えられる、以下の5つの学習法を解説していきます。

  • オンライン英会話「ネイティブキャンプ」の活用
  • スマホアプリによる英単語学習
  • チームメイトとの実践的な会話
  • 高校時代からの英語力の土台
  • スペイン語の習得にも挑戦

実践を通した英語学習で、“生きた英語”を身につけようとしてきた、佐々木郎希選手の積極的なチャレンジにも注目です。

オンライン英会話「ネイティブキャンプ」の活用

昨シーズンまで佐々木郎希選手が所属していた千葉ロッテマリーンズは、2021年から、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」を展開する株式会社ネイティブキャンプとパートナーシップ契約を締結していました。

ネイティブキャンプは、独自のサービスでパソコンやスマートフォン・タブレットからいつでもどこでも英会話レッスンが受講できる唯一のオンライン英会話スクールです。

引用:Native Camp

千葉ロッテマリーンズは、監督、コーチ、選手を始めとしたチーム関係者に「ネイティブキャンプキャンプ」を活用した英会話学習の機会を提供していたことから、佐々木郎希選手もこのプログラムを使い、英会話レッスンを受講していたと推測されます。

佐々木郎希選手自身は受講のコメントを発表していませんが、千葉ロッテマリーンズの選手たちのコメントによれば、ネイティブキャンプは無制限にレッスンが受けられるため、遠征先などでも利用することが可能だったようです。

「外国人選手と交流するなかで、英会話を学びたいと思っていたので、今年もパートナーシップを継続いただき、引き続き勉強できるチャンスをもらえて嬉しいです。ネイティブキャンプはレッスンの回数が無制限で、スマホでも利用できるので、ボクも遠征先などでレッスンを受けています。しっかりと外国人の皆様と英語で会話が出来るようになれるように頑張ります」(西野勇士投手談)

引用:SPAIA

この、千葉ロッテマリーンズが用意した英語学習の環境によって、佐々木郎希選手の英語力は磨かれていったのではないでしょうか。

スマホアプリによる英単語学習

佐々木郎希選手は、スマホアプリによる英単語学習に取り組んでいることを、インタビューの中で明らかにしています。

「英語は全然しゃべれませんから、今、スマホに英単語のアプリを入れて、必死で学んでいます。」

引用:日刊ゲンダイ

佐々木郎希選手が具体的にどのスマホアプリを使用しているかの情報は確認できませんが、以下のような英単語学習アプリを使用していることが考えられます。

  • Duolingo:ゲーム感覚で英語を学ぶことができ、日常会話や単語を効率的に習得できる人気アプリ
  • Anki:フラッシュカードを使った学習ツールで、自己作成のカードを利用して反復学習が可能です。単語を長期間記憶するのに効果的
  • Memrise:ユーザーが作成したコースもあり、視覚的な学習が特徴のアプリです。文化やコンテキストも学習可能
  • Quizlet:フラッシュカードを作成したり、他のユーザーが作成したカードを使用して単語を学んだりできるアプリ

これらのスマホアプリは、手軽に短時間での学習ができることが大きなメリットです。

「チームメートやスタッフとコミュニケーションをきちんと取りたい」とする意欲が高い佐々木郎希選手は、スマホアプリを活用した効率的な学びによって、日頃のコミュニケーション力を向上させているのではないでしょうか。

チームメイトとの実践的な会話

千葉ロッテマリーンズ時代、佐々木郎希選手は外国人選手と英語でのコミュニケーションを取ることで、実践的な英会話力を磨いていました

特に、元メジャーリーガーのポランコ選手には、分からないことを積極的に質問し、野球用語やスラング(仲間内などで使うくだけた言葉)について、多くの学びを得ていたようです。

「佐々木選手はロッテ時代、チームメイトで元メジャーリーガーのポランコ選手(33)から英語を学んでいました。日常会話のみならず、野球用語やスラングに至るまで“これは何と言うのか?”と熱心に聞いていた。ポランコ選手も“佐々木の英語は完璧だ”と認めるほど上達したそうです」

引用:デイリー新潮

佐々木郎希選手の実践的な会話での学びは、ドジャース入団後も変わりません。

チームメイトとの談笑には、通訳を介さずその輪に加わり、積極的なコミュニュケーションをとっているようです。

「監督と打ち合わせをする際や会見など、微妙なニュアンスの表現を要する場合には、アイアトンや球団スタッフ、または佐々木選手がロッテから引き連れた英語のできるトレーナーが通訳をしています。しかし、ナインとの会話では通訳不要です。大谷選手や山本選手がいないロッカールームでも、佐々木選手は積極的にチームメイトの談笑の輪に加わっています。また、メジャーリーグにはアメリカ人だけでなく、メキシコ人などのスペイン語話者も少なくありませんが、彼らとのコミュニケーションもスムーズなのが目を引きます」

引用:デイリー新潮

チームメイトという身近な存在との会話は、教科書や参考書では学べない、“生きた英語”を学ぶ絶好の機会です。

佐々木郎希選手はチームメイトとの会話を通じて、自身の英語力をより実践的なものへと高めていっていると言えるでしょう。

高校時代からの英語力の土台

佐々木郎希選手の英語力の土台は、岩手県立大船渡高校時代に築かれていました

彼の母校の恩師によると、佐々木郎希選手は高校での英語の授業に非常に熱心で、優れた成績を収めていたといいます。

当時、佐々木郎希選手に英語を教えていた先生からは、「朗希君は今すぐメジャーに行っても英語は通用する」と、英語力の高さを評価されていたようです。

佐々木は高校時代から英語が得意だったといい「英語の先生も『朗希君は今すぐメジャーに行っても英語は通用する』って言っていましたね」と明かす。

引用:日刊スポーツ

このことから、「地元で甲子園を目指す」という強い意志を持って大船渡高校にに進学した佐々木郎希選手は、野球で甲子園を目指しながらも、学業との両立に努力していたことがわかります。

もしかすると、佐々木郎希選手が高校時代に描いた未来図の中には、すでに「メジャーリーグ挑戦」のイメージがあったのかもしれません。

スペイン語の習得にも挑戦

佐々木郎希選手は語学力の向上を目指し、スペイン語の習得にも挑戦しています。特に、チームメートのラテン系選手とコミュニケーションを取るために、スペイン語のフレーズを学ぶ努力をしているようです。

佐々木郎希選手と同時期に、千葉ロッテマリーンズに育成選手として加入したエドワード・サントス投手(ドミニカ共和国出身)は、彼がスペイン語を話せることに驚いたと語っています。

「彼はスペイン語を少し話せるみたいなんだ。僕が教えたわけじゃないんだけど、簡単なあいさつや日常会話ならスペイン語でできるんだよ。そりゃびっくりしたね。もちろんペラペラというわけではないよ。この間は“どういたしまして”を意味する“Denada”を教えてあげたよ」

引用:東スポ

さらに、2020年に投稿された千葉ロッテマリーンズのInstagramでは、「チームメートの外国人選手がスペイン語で話をするので、ちょっとだけ教えてもらっています。もっともっとコミュニケーションをとれるようになりたいですね。」と、コメントしていました。

佐々木郎希選手が身につけたスペイン語は、ドジャース入団後のコミュニュケーションにも生かされており、彼の練習をサポートしているロブ・ヒルコーチからは「英語やスペイン語のフレーズを使って会話している」と、その語学力が高く評価されています。

「ロウキは頭がいい。ロッテ時代のチームメートから英語のフレーズやスペイン語のフレーズを学んでいて、すでにそれを使って会話している」

引用:中日スポーツ

このように、佐々木郎希選手はチームメイトとの会話の中から、実践的なスペイン語を学んでいるようです。

今後は、MLBに多く所属するドミニカ共和国やベネズエラ、キューバなど、中南米出身の選手たちとの、グローバルなコミュニュケーションを広げていくことでしょう。

まとめ

今回は、MLBに挑戦している佐々木郎希選手の英語力について、詳しく解説してきました。

この記事でのまとめは以下の通りです。

  • 佐々木郎希選手は専属通訳を帯同せず、必要に応じてチームスタッフがサポートしている
  • 高校時代から英語を得意とし、基礎的な英語力を身につけていた
  • 千葉ロッテ時代に外国人選手との交流を通じて、英語を実践的に学習していた
  • スマホアプリやオンライン英会話を活用し、自主的に英語力を向上させている
  • MLB移籍後もチームメイトとの会話を積極的に行い、実践的な英語力を鍛えている
  • スペイン語にも興味を持ち、ラテン系選手との交流を深める姿勢を見せている

このように、佐々木郎希選手が専属通訳なしでコミュニケーションを取れる理由には、過去の学習経験や日々の努力が大きく関係していることがわかりました。

彼の言語習得に対する意欲と努力は、MLBでの適応力の高さにつながっていると言えるでしょう。

今後、佐々木郎希選手がどのように英語力を伸ばし、チーム内での存在感を高めていくのか、その動向に注目が集まります。