2024年シーズン前半戦が終了人ではア・リーグ打率部門で.352とトップに立っていたスティーブン・クワン選手。
6月中旬には一時.398と4割近くまで打率を上げ、今シーズン注目を集めた選手の一人です。
そんなクワン選手は日本人の母を持つ日系三世ですが、2023年のWBCでは日本代表の資格に満たないために“幻の侍選手”となってしまいました。
今回の記事では、スティーブン・クワン選手が日本代表になれなかった理由や、今後の日本代表入りの可能性について詳しく解説したいと思います。
Contents
スティーブン・クワンが日本代表になれない理由は?
画像引用元:スポニチSponichiAnnex
WBCで各国の代表選手になるには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
WBCの出場資格
WBCが規定する出場国としてみなされる条件は次の7つです。
- 当該国の国籍を持っている
- 当該国の永住資格を持っている
- 当該国で出生している
- 親のどちらかが当該国の国籍を持っている
- 親のどちらかが当該国で出生している
- 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
- 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある
この条件さえクリアしていれば、今回は日本代表で出場、次回はアメリカ代表で出場することも可能となります。
クワン選手が日本代表になれなかったのは、本人もしくは両親のどちらかが日本生まれの必要がありましたが、母親は日本人ですがアメリカ生まれのため、資格を取得することができませんでした。
スティーブン・クワンが日本代表になりたい理由とは?
画像引用元:スポニチSponichiAnnex
スティーブン・クワン選手の日本代表としてのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)出場への強い思いには、深い個人的な背景と野球への情熱が込められています。
幼少期の影響
クワン選手の日本代表への憧れは、2009年のWBCをロサンゼルスで現地観戦したことがきっかけでした。
北カリフォルニア出身の彼が、わざわざ南カリフォルニアまで足を運び、日本代表の帽子を買うほど熱中していたことからも、その思いの強さがうかがえます。
家族のルーツ
母方の祖父母が山形出身であることも、クワン選手の日本代表への憧れの理由です。
2019年に山形を訪れ、祖父母の故郷を実際に見学し、日本の文化や食事を楽しんだ経験は、彼の日本に対する思いをさらに強くしたようです。
特に、地元のラーメン屋で食べた「人生で最もおいしいラーメン」の思い出は、彼の心に深く刻まれています。
イチローさんへの憧れ
クワン選手の野球人生に大きな影響を与えたのが、イチローさんの存在です。
幼少期に祖母と過ごす中で日本のニュースを通じてイチローさんの活躍を目にし、左打ちの外野手という共通点もあり、イチローへの憧れが彼の野球への情熱を育んだといいます。
大谷翔平選手からの誘い
2022年、大谷翔平選手から直接WBCへの参加を打診されたことも、クワン選手の日本代表への思いを強くした要因の一つです。
当時は規則の問題で参加できませんでしたが、この経験が彼の意欲をさらに掻き立てました。
スティーブン・クワンが日本代表になれる可能性は?
画像引用元:中日新聞
スティーブン・クワン選手の日本代表としてのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)出場の可能性について、多くの野球ファンが注目しています。
2023年の前回大会では、クワン選手自身が日本代表としての出場に強い意欲を示していました。
しかし、MLBの判断により、出場資格を満たしていないとされ、残念ながら日本代表としての出場は実現しませんでした。
次回の2026年大会に向けても、クワン選手の日本代表としての出場は厳しい状況にあると予想されます。
現行の規定では、彼の日本代表としての資格が認められる可能性は低いと言わざるを得ません。
ただし、WBCの規定は将来的に変更や改定される可能性があります。
国際大会における出場資格の基準は、時代とともに変化することがあります。
そのため、クワン選手の日本代表としての出場の可能性が完全にゼロだとは言い切れません。
多くの日本ファンは、クワン選手が侍ジャパンのユニフォームを着て、日本代表としてWBCに出場する姿に期待をしています。
現時点では、スティーブン・クワン選手の日本代表としてのWBC出場は難しい状況にありますが、規定の変更や特例の適用など、今後の動向に注目していきたいと思います。
スティーブン・クワンの日本代表入りについて世間の声は?
クワン選手に対する日本代表入りの期待はSNSでも多く見られます。
また同じ日系三世で現在ナ・リーグの首位打者に躍り出たイエリッチ選手とのダブル選出の期待もあり、ヌートバー、クワン、イエリッチの夢の外野布陣にも期待が高まりますね。
マジで次のWBCは外国籍選手の代表要件緩和して欲しい
クワンとイエリッチいる日本代表見たい— Nicholas (@r__1000005) July 10, 2024
現在ア・リーグ首位打者のクワン
現在ナ・リーグ首位打者のイエリッチ
両リーグのMLB首位打者が日系人選手ですが、共にWBCは日本代表での出場にも意欲を見せるコメントを残しています。
現行の制度だと代表資格はありませんがいずれも日本の血の入ったクォーターであり、規則の緩和次第で可能性あり
— 青味噌 (@Aomiso97) July 16, 2024
クワンもイエリッチも日本代表として出てるところ見たいなぁ
— ヅダさん (@Djodntp) July 16, 2024
どちらかと言えば若手のホープ枠だったヌートバーですらあの活躍だから、クワン選手が日本代表入りってなるとかなり心強いよな。それだけ現役メジャーリーガーの実力はすごいと思う
規定が変わるかどうかなんだが、なんとか代表入りして欲しいよな
— マスポン (@mayura2478) July 16, 2024
日系3世が日本代表認められたら、右翼ヌートバー、中堅クワン、左翼イエリッチになるのか
めちゃくちゃ見てみたい
現状守備で劣る鈴木誠也は控えになるな— まりお (@mario_hide_BV) July 11, 2024
まとめ
以上が、スティーブン・クワン選手が日本代表になれなかった理由や今後の可能性について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。
- クワン選手の母親がアメリカ生まれのため、本人もしくは両親のどちらかが日本人生まれという規定に当たらず日本代表の資格を得ることができなかった。
- クワン選手が日本代表になりたい理由は家族のルーツやイチローさん、大谷翔平選手の影響が大きい。
- クワン選手が日本代表になれる可能性は極めて低いが、規定の改定等により可能性が全くないとは言い切れない。
現時点の規定では次回2026年のWBCでもスティーブン・クワン選手が日本代表の資格を得ることは難しいことは間違いありません。
しかし、本人も日本のファンも彼の日本代表入りを心待ちにしています。
可能性は低いかもしれませんが、規定の改定等によりクワン選手が侍ジャパンの一員として日本代表のユニフォームに袖を通す日がくることを祈