トレバー・バウアーがメジャー復帰できない理由とは?サイ・ヤング賞投手がDeNAに復帰!

トレバー・バウアー メジャー

サイ・ヤング賞を受賞した実力派投手トレバー・バウアーが、2025年シーズンも横浜DeNAベイスターズでプレーすることが決定しました。

2023年シーズン途中から加入したバウアーは、驚異的な投球でチームの戦力として大きく貢献。

しかし、本来の希望はメジャーリーグ復帰だったと言われています。

2021年にMLBから処分を受けて戦力外通告となったバウアー。

日本野球界とメキシカンリーグで実績を積み、メジャー復帰を目指すと見られていましたが、結果的にDeNAでの再契約を選択しました。

なぜ、実力者のバウアーがメジャーリーグに戻れないのか。

また、DeNAでの評価はどうだったのか。

チームメイトやファンの反応、そして2025年シーズンへの期待を、バウアーの複雑な背景とともに詳しく見ていきましょう。

DeNAにとって、バウアーの存在は投手陣の柱として欠かせないものとなっています。

しかし、その裏には彼が抱える様々な課題も存在するのです。

2023年にバウアー選手がDeNAに入団した経緯

トレバー・バウアー画像引用元:週刊ベースボールONLINE

サイ・ヤング賞投手でもあるバウアー選手はドジャースと3年1億200万ドル(約137億円)の契約締結をしていました。

ドジャーズとの契約は1年残っていましたが、バウアー選手は2021年に知人女性に対する問題によりMLBから324試合の出場停止処分を受け(最終的には194試合に短縮される)、2023年の1月にドジャースとの契約が解除されていましたが、MLBの他球団は問題のあるバウアー選手との契約をしませんでした。

2023年の年棒についてはドジャースが負担するため、メジャー最低年棒の72万ドル(約9,700万円)で自由に獲得可能な状況となり、DeNAが獲得に動きました。

横浜DeNAとの契約内容は推定4億円と言われています。

バウアー選手自身も日本でプレーについて「自分の中でずっとやりたいことリストに入っていたこと」と話しており、2009年の日米大学野球選手権でアメリカ代表として来日した時の東京ドームの光景が印象に残り日本の野球に興味を持つようになったようです。

また、2019年のシーズンオフにはDeNAのファーム施設「DOCK」を訪れており、選手たちとの交流もあり、それ以来、球団職員たちとも親交を持ち続けたことも今回DeNA入団の理由のようですね。

バウアーのMLB復帰が難しい理由

トレバー・バウアー画像引用元:YAHOO!ニュース

MLBへの復帰を熱望しているバウアー選手ですが、現状、復帰への道は厳しいものとなっています。

バウアー選手の代理人は日本とメキシコリーグでの実績を元にメジャーの球団に売り込みをかけていましたが、問題となっている疑惑以外でもいくつかの障害があり、各球団はバウアー選手の獲得にかなり消極的なようです。

バウアー選手の前に立ちはだかるMLB復帰の障害について見ていきたいと思います。

バウアーのメジャー復帰については、先日、巨大契約を結んでいたドジャースのお膝元であるロサンゼルス・タイムズ紙が、元オーナーや元球団社長の話として「復帰のチャンスは少ない」「勝ちたいがためにバウアーを獲得することは考えにくい」などの否定的な見通しの記事を掲載していた。

引用元:RONSPO

女性に対する疑惑

2023年10月に和解金なしで原告側の女性と和解したことが発表されていますが、2年前の規定違反によりMLBから324試合の出場停止処分を受け、ドジャースが契約を打ち切った過去は消える事はなく、どの球団もこの問題が大きな障害となっていることは間違いないようです。

FA解禁前後からバウアー選手がリストの中に名前が挙がる事はなかったそうです。

MLB復帰はかなり厳しいものと思われますね。

FA解禁の前後から米メディアは、注目選手のランキングやリストを次々と発信してきたが、トップ50や40の中に、バウアーの名前があげられることは、これまで一度もなかった。

この10月に和解金を支払うことなく訴えた女性と和解したことが発表されたが、2年前に訴えられ、DV禁止規定違反でメジャーリーグ機構から324試合の長期の出場停止処分を受け(その後、処分は194試合に短縮)、今年1月にドジャースが契約を切った過去の問題が障害となり、獲得を希望する球団が現れないのではないか、との判断からだ。

引用元:RONSPO

過去の問題行為から同僚や監督からの信頼が低い

バウアー選手は過去にチームメートとの関係が良好ではありませんでした

そういった彼の振る舞いにより他の選手がバウアー選手を受け入れられるかどうかという問題が発生します。

いくら実力がある選手でもチーム内でもめごとを起こすようなことがあれば、球団としてはあまり積極的に獲得したいとは思わないのでしょう。

ダイヤモンドバックス時代に先輩捕手のサインを無視したり、インディアンス時代には監督に交代を告げられセンターへボールを投げるなどの問題行動を起こしたことがあり、DV疑惑以外の行動を問題視したもの。

引用元:RONSPO

粘着物質使用疑惑問題

バウアー選手が粘着物質使用禁止のきっかけをつくったと言われています。

実際に回転数が挙がったデータを投稿したりすることで、暗黙の了解だったものが公になることで取締りが強化され、バウアー選手は球界内で裏切者扱いをされるようになったそうです。

そういった曰く付きの選手を獲得することで球団内での軋轢が生まれる事を避けたいという球団が多いのでしょう。

「大きいのは投手の粘着物質問題でしょう。メジャーは21年6月から急きょ、投手の粘着物資使用を厳しく取り締まるようになったが、きっかけをつくったのがバウアーです。アストロズ投手陣が強力な粘着物質を使っている疑いがあると指摘、実際に回転数が上がったデータを投稿したりした。それまで暗黙の了解だったものを公にしたことで、球界内で裏切り者扱いされたのです。そういった投手を獲得すれば、球団内部に波紋が生じるという判断が働いているのでしょう」

引用元:日刊ゲンダイ

こうして過去の例を見てみると、気性が激しく、感情を表に出す選手だという事が分かりますね。

野球選手としては一流投手と認めるものの、人間性の部分でどの球団も敬遠しており、MLB復帰は一筋縄にはいかないようです。

DeNAでのバウアーの評価は?

MLB球団にはあまり良い印象がないバウアー選手ですが、2023年シーズンを一緒に戦ったDeNAのメンバーとの関係は良好だったようですね。

伊藤光捕手がバウアー残留を熱望

トレバー・バウアー 伊藤光画像引用元:スポニチSponichiAnnex

伊藤光捕手は2024年シーズン、海外FA権を行使せず4,500万円ダウンの6,500万円プラス出来高で新たに2年契約を結びました。

会見でもバウアー選手に対して残留へのラブコールを送っています。

バウアー選手が焼き鳥の焼いているところを見たいという希望があり、伊藤選手と通訳と一緒に焼き鳥を食べに行くなど公私に渡り伊藤選手はバウアー選手との絆を深めているようですね!

去就が注目されるバウアーへの思いも吐露し「またバッテリーを組みたい。バウアーのキャッチャーと言えば僕と思われることも、自分の野球人生にとっては良いこと」と相棒へラブコールを送った。

引用元:日刊スポーツ

今永昇太選手もバウアーに感謝

トレバー・バウアー 今永昇太画像引用元:サンスポ

2024年にポスティングシステムによるメジャーに挑戦した今永昇太選手も、バウアー選手に対して感謝の気持ちを話しました。

メジャーの第一線で活躍し、サイ・ヤング賞投手であるバウアー選手との1年間は今永昇太選手とっても濃密な時間だったことだと思います。

メジャー挑戦を掲げていた今永にとって、バウアーと過ごした今シーズンは学びの連続だった。元サイ・ヤング賞の実績を誇る右腕には積極的に質問も重ね、成長につなげた。「身近でトッププレーヤーの方が練習していたというのは、色々なアドバイスもいただきましたし、マインドもスキルも身近で見られたので自分のキャリアとしてはものすごくいい1年間をバウアーとともに過ごさせてもらったかなと思います」とうなずいた。

引用元:full-Count

バウアーが2025年シーズンDeNAに復帰

トレバー・バウアー画像引用元:BAYSTARS公式

2025年シーズン、トレバー・バウアー選手が横浜DeNAベイスターズに復帰することが正式に発表されました。

バウアー選手は2023年シーズンに同チームで活躍し、19試合に登板して10勝4敗、防御率2.76という優れた成績を残しました。

その後、2024年シーズンはメキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコでプレーし、10勝0敗、防御率2.48で最優秀投手賞を受賞するなど、引き続き高いパフォーマンスを発揮しました。

今回の契約は単年契約で、年俸と出来高を含めた総額は約9億3000万円(600万ドル)と報じられています。

背番号は以前と同じ「96」に決定しました。

バウアー選手は復帰に際し、「これまでで最高の状態」であると自信を示し、沢村賞とサイ・ヤング賞の両方を目指す意欲を語りました。

また、横浜スタジアムでファンとともに勝利を祝うことを楽しみにしているとコメントしています。

DeNAベイスターズにとって、バウアーの復帰は大きな戦力強化となります。

2024年シーズンはリーグ3位で終えたものの、ポストシーズンで団結し26年ぶりの日本シリーズ優勝を果たしました。

2025年シーズンは27年ぶりのリーグ優勝と日本シリーズ連覇を目指しており、バウアー選手の加入はその目標達成に向けた重要なピースとされています。

さらに、バウアー選手のデータ分析やトレーニングへのこだわりは、若手投手陣への良い刺激となることが期待されています。

三浦大輔監督も、バウアー選手の投球だけでなく、準備や影響力にも大きな期待を寄せています。

バウアー選手の復帰は、ファンやチームにとって大きな希望をもたらし、2025年シーズンのNPBにおける注目の話題となるでしょう。

バウアーのDeNA復帰にファンの反応は?

ファンの反応ですが、バウアーのDeNA復帰に歓迎モードのようですね。

突然のニュースに驚きを隠せないファンや、ずっと復帰を願っていたファンも多かったようです。

まとめ

以上が、トレバー・バウアー選手がメジャー復帰が困難な理由と、DeNA復帰について詳しく解説してきました。最後に簡単にポイントをまとめたいと思います。

  • バウアーは2020年のサイ・ヤング賞受賞投手であり、2023年にDeNAで19試合に登板し、10勝4敗、防御率2.76という優れた成績を残しました。2024年シーズンはメキシカンリーグで最優秀投手賞を受賞するなど、実力は健在。
  • メジャーリーグ復帰が困難な背景には、女性への問題行為による処分歴、チームメイトとの関係性の問題、そして粘着物質使用疑惑に関する球界内での評価など、複数の要因が絡み合っている。
  • 一方でDeNAでは、伊藤光捕手や今永昇太投手など、チームメイトからの信頼も厚く、チーム内での人間関係は良好です。2025年シーズンは単年契約で年俸約9億3000万円での契約が成立。

バウアー選手はメジャーリーグでの復帰は難しい状況にありますが、DeNAではチームの主力投手として高い評価を得ています。

2024年シーズンに日本シリーズを制したDeNAにとって、バウアーの加入は2025年シーズンのリーグ優勝と日本シリーズ連覇に向けた重要な戦力補強となることでしょう。

若手投手への好影響も期待され、チームとファンの期待は高まっています。