上原浩治の生涯年俸は75億円を超える!現在の年収や仕事は?メジャー年金はもらえる?

上原浩治 年俸推移

元プロ野球選手の上原浩治さんは、NPBとMLBで活躍した21年間のキャリアを通じて、生涯年俸が75億円を超えるという驚異的な記録を残しています。

読売ジャイアンツのエースとして君臨し、34歳でメジャーリーグに挑戦した上原浩治さんの年俸は、どのような推移を辿ったのでしょうか。

現在は引退後の活動で安定した収入を得ており、その多角的な事業展開が注目されています。

また、9年間のMLB在籍により、62歳からは年間約2,500万円のメジャー年金を受給する権利も獲得しました。

本記事では、上原浩治さんの驚くべき生涯年俸の内訳から現在の収入源まで、詳しく解説していきます。

上原浩治の生涯年俸は約75~86億円

上原浩治 年俸推移画像引用元:楽待不動産投資新聞

上原浩治さんの生涯年俸は、複数の試算により約75億円から86億円に達すると推定されています。

この金額は日本人選手の中でも上位にランクされる驚異的な数字です。

最も高い試算では約86億5900万円とされており、これはNPB時代の総年俸約24.2億円と、MLB時代の総収入約4765万ドル(1ドル120円換算で約61.4億円)を合算したものです。

一方で、より保守的な試算では約75億円という数字も存在します。

この金額の差は、年俸が推定値であることや、為替レートの適用方法の違いによるものと考えられます。

しかし、どの試算を採用しても、上原浩治さんの生涯年俸が70億円を超える巨額であることは間違いありません。

興味深いのは、上原浩治さん自身が公表される推定年俸について「コントロールが悪い」と表現していることです。

実際の年俸は推定値と異なることが多く、正確な金額は本人のみが知るところでしょう。

上原浩治の現役時代の年俸推移

上原浩治画像引用元:楽待不動産投資新聞

上原浩治さんの現役時代の年俸は、NPBとMLBで大きく異なる特徴を示しています。

両リーグでの活躍期間と年俸の変遷を詳しく見ていきましょう。

NPB時代

読売ジャイアンツ時代の上原浩治さんの年俸は、1999年の1,300万円から始まり、順調な右肩上がりを記録しました。

特に印象的なのは、2000年に6,600万円へと一気に5倍以上の大幅アップを果たしたことです。

NPB時代の年俸推移

年度 年齢 年俸(推定) 前年比増減 特記事項
1999年 24歳 1,300万円 契約金1億円、ルーキー20勝
2000年 25歳 6,600万円 +5,300万円 5倍以上の大幅アップ
2001年 26歳 7,600万円 +1,000万円
2002年 27歳 1億600万円 +3,000万円 1億円の大台突破
2003年 28歳 2億1,000万円 +1億400万円 2億円の大台突破
2004年 29歳 3億円 +9,000万円 3億円の大台突破
2005年 30歳 3億5,000万円 +5,000万円 NPB時代ピーク近く
2006年 31歳 3億4,000万円 -1,000万円
2007年 32歳 3億1,000万円 -3,000万円
2008年 33歳 4億円 +9,000万円 NPB時代最高年俸、FA権行使
2018年 43歳 2億円 巨人復帰
2019年 44歳 5,000万円 -1億5,000万円 現役最終年

NPB通算年俸総額:約24億2,100万円(参照元:球歴.com

1年目から20勝を挙げた実績が評価され、球団も将来への期待を込めて大幅な昇給を決断したのでしょう。

その後も着実に年俸は上昇し、2004年には3億円の大台に到達しました。

NPB時代のピークは2008年の4億円で、これがFA権行使前の最高年俸となりました。

2004年から2008年まで5年連続で3億円台を維持したことは、上原浩治さんが巨人の絶対的なエースとして君臨していた証拠です。

MLB時代

34歳という年齢でMLBに挑戦した上原浩治さんですが、その決断は経済的にも大きな成功を収めました。

初年度のボルチモア・オリオールズとの契約は2年1,000万ドルで、年俸500万ドル(約6億円)は当時のNPB最高年俸を上回る金額でした。

MLB時代の年俸推移

年度 年齢 所属チーム 年俸(ドル) 年俸(円換算) 契約内容・特記事項
2009年 34歳 オリオールズ $5M 6億円 2年契約1年目
2010年 35歳 オリオールズ $5M 6億円 2年契約2年目
2011年 36歳 オリオールズ→レンジャーズ $3M 3.6億円 シーズン途中トレード、出来高$650,000
2012年 37歳 レンジャーズ $4M 4.8億円 契約オプションによる延長
2013年 38歳 レッドソックス $4.25M 5.1億円 出来高$500,000、WS制覇
2014年 39歳 レッドソックス $4.25M 5.1億円 契約オプションによる延長
2015年 40歳 レッドソックス $9M 10.8億円 2年契約1年目、キャリア最高年俸
2016年 41歳 レッドソックス $9M 10.8億円 2年契約2年目
2017年 42歳 カブス $6M 7.2億円 1年契約

MLB通算年俸総額:約4,765万ドル(約57億円)

最も注目すべきは、40歳を迎えた2015年にキャリア最高年俸となる年間900万ドル(約10.8億円)を記録したことです。

この契約はボストン・レッドソックスとの2年1,800万ドルの大型契約で、2013年のワールドシリーズ制覇への貢献が高く評価された結果でした。

MLB時代の年俸推移を見ると、年齢を重ねても高い評価を維持し続けたことが分かります。

最終年の2017年もシカゴ・カブスと年俸600万ドル(約7.2億円)で契約し、42歳まで第一線で活躍しました。

上原浩治の現在の年収と仕事

上原浩治画像引用元:西スポWEB

現役引退後の上原浩治さんは、多角的な事業展開により安定した収入を確保しています。

現在の年収は3,000万円以上と推定され、一部では5,000万円から1億円程度という情報もあります。

主な仕事の内容と収入源

上原浩治さんの現在の収入源は実に多様です。

最も安定した収入源として挙げられるのが不動産投資による収入で、現役時代に稼いだ年俸の多くを不動産に投資しています。

日本国内では4つの不動産を所有し、アメリカにも3つの不動産を保有しています。

これらの物件からの賃貸収入が、現在の主要な収入源となっているのです。

特にリニア新幹線関連の土地投資も行っており、先見性のある投資戦略が光ります。

メディア出演も重要な収入源の一つです。

TBS「サンデーモーニング」では2022年から張本勲さんの後任としてコメンテーターを務めており、その率直な発言が話題となっています。

日本テレビやNHKでも解説者として活動し、野球評論家としての地位を確立しました。

YouTube活動も見逃せません。

「上原浩治の雑談魂」というチャンネルは登録者数約83万人を誇り、目標の100万人達成に向けて精力的に活動しています。

月額制のオンラインコミュニティも運営し、ファンとの交流を深めています。

講演会やイベント出演も定期的に行っており、「覚悟の決め方」をテーマとした企業講演は特に人気が高いようです。

現役時代の経験を活かした内容は、多くのビジネスパーソンに響いているのでしょう。

現在の活動状況

上原浩治さんは現在、東京とアメリカ・フロリダの2拠点生活を送っています。

奥様がアメリカに住んでいるため、米国株の投資管理は奥様に任せているとのことです。

指導者への道については、現在のところ明確な動きは見られません。

最近のYouTube番組で元中日監督の与田剛さんから「ユニフォーム、着ないの?」と問われた際、「オファーがないです」と率直に答えています。

現在のプロ野球界について、上原浩治さんは「機械化がすごく進んでいて、教えることがない」と述べています。

データとAIによる分析が主導となった現状に対し、一定の距離を置く姿勢を示しているのが印象的です。

それでも、野球への情熱は衰えておらず、解説者としての活動を通じて野球界に貢献し続けています。

現役時代とは異なる形でのファンとの接点を大切にしている姿勢が伺えます。

上原浩治はメジャー年金をもらえるのか?

上原浩治画像引用元:full-Count

上原浩治さんは9年間のMLB在籍により、62歳から年間約20.7万ドル(約2,500万円)のMLB年金を生涯にわたって受け取る権利を獲得しています。

これは満額受給の90%に相当する金額です。

MLBの年金制度は非常に手厚く、メジャーリーグ登録43日以上で受給資格が発生します。

10年以上の在籍で満額受給となりますが、上原浩治さんは9年間の在籍のため90%の受給となります。

満額受給であれば年間21万ドルから27.5万ドル(約3,000万円から4,100万円)が支給されるため、上原浩治さんの受給額は相当に高い水準です。

月額に換算すると約200万円程度の安定した収入が62歳から生涯にわたって保証されることになります。

現在、満額受給資格を持つ日本人選手は野茂英雄さん、イチローさん、松井秀喜さん、大家友和さんの4名のみです。

上原浩治さんと同様に9年在籍で90%受給となるのは田澤純一さんと長谷川滋利さんです。

あと1年MLB在籍すれば満額受給の権利を得られましたが、42歳での引退により9年で終了となりました。

それでも年間2,500万円の終身年金は、老後の経済的安定に大きく寄与するでしょう。

日本のプロ野球年金制度は2012年に財源不足により廃止されており、MLBの年金制度の充実ぶりが際立ちます。

これもMLBの圧倒的な収益力と選手会の交渉力の賜物です。

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上原浩治さんのプロフィール

上原浩治画像引用元:デイリー

  • 生年月日:1975年4月3日
  • 出身地:大阪府寝屋川市
  • 身長:180cm
  • 体重:78kg
  • 投打:右投右打
  • ポジション:投手
  • プロ入り:1998年ドラフト1位(読売ジャイアンツ)
  • 現役期間:1999年~2019年(21年間)

上原浩治さんは大阪体育大学から1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝を挙げる活躍でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

その後、巨人のエースとして長年活躍し、2009年に34歳でMLBに挑戦。

ボストン・レッドソックスではワールドシリーズ制覇にも貢献し、日本人投手として偉大な足跡を残した名選手です。

まとめ

以上が、上原浩治さんの生涯年俸と現在の収入について詳しく見てきました。最後に簡単にポイントをまとめたいと思います。

  • 生涯年俸は約75億円から86億円と推定される
  • NPB時代の年俸総額は約24億円、MLB時代は約57億円
  • 40歳でキャリア最高年俸900万ドルを記録
  • 現在の年収は3,000万円以上と推定
  • 不動産投資が主要な収入源
  • 62歳からMLB年金を年間約2,500万円受給予定

上原浩治さんの経済的成功は、単なる年俸の高さだけでなく、現役時代からの計画的な資産形成によるものです。

不動産への投資や多角的な事業展開により、引退後も安定した収入を確保している点は見事です。

34歳という年齢でMLBに挑戦し、40歳を超えても高い評価を受け続けた実績は、技術力だけでなく人間性も評価されていた証拠でしょう。

現在も様々な分野で活躍し、ファンとの交流を大切にしている姿勢は、多くの人に愛される理由の一つです。

MLB年金制度の恩恵も含めると、上原浩治さんの経済的安定は十分に確保されています。

「お金に困っているから働いているのではなく、楽しいから働いている」という状況は、理想的な引退後の生活と言えるのではないでしょうか。

今後も多方面での活躍が期待される上原浩治さんから、目が離せません。