山本由伸選手のメジャー挑戦を陰で支える存在として注目されているのが、専属トレーナーの金野治郎さんです。
ドジャースでの役割はどのようなものなのでしょうか。
本記事では、山本由伸選手を支える金野治郎さんのプロフィールや経歴、ドジャースでの具体的な役割、そしてトレーナーとしての哲学について詳しくご紹介します。
世界最高峰の舞台で活躍する日本人選手を支えるプロフェッショナルの姿に迫ります。
山本由伸の専属トレーナー”金野治郎”とは?
金野治郎さんは、山本由伸選手の渡米に伴ってドジャースと契約したスポーツトレーナーです。
単なるマッサージ師ではなく、複数の高度な専門資格を持つプロフェッショナルとして、選手のコンディショニング全般を管理しています。
山本由伸選手自身も金野治郎さんについて高く評価しており、「物腰が柔らかく、気遣いができる」と信頼を寄せているそうです。
この信頼関係こそが、海外での挑戦を支える大きな力になっているのでしょう。
プロフィール
金野治郎さんの基本プロフィールをご紹介します。
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金野治郎さんは岩手県出身で、同じ岩手出身の大谷翔平選手や佐々木朗希選手とも地元が近いという共通点があります。
特に佐々木朗希選手は大船渡高校の後輩にあたるため、特別な縁を感じているのではないでしょうか。
複数の専門資格を保有している点も注目すべきポイントです。
理学療法士として身体機能の評価ができ、鍼灸師として東洋医学的なアプローチも可能という、幅広い知識と技術を兼ね備えています。
この多角的な視点が、トップアスリートのケアに活かされているのです。
経歴
金野治郎さんのトレーナーとしてのキャリアは、実に多彩です。
高校時代はサッカー部に所属し、インターハイや全国高校選手権に出場した経験もあるそうです。
当時のチームメイトには、後にサッカー日本代表となった小笠原満男選手もいました。
プロのトレーナーを志して上京後は、東京医療専門学校で学びながら、在学中からトレーナー派遣会社で実務経験を積んでいきます。
卒業後は次々と専門資格を取得し、自らのスキルを磨き続けました。
プロスポーツの現場では、まずJリーグのモンテディオ山形で4シーズン専属トレーナーを務めたのを皮切りに、ベガルタ仙台でも活躍しています。
その後はプロ野球の世界に転身し、オリックス・バファローズや阪神タイガースでトレーナー業務に従事しました。
様々な競技で経験を重ねることで、幅広い視野と対応力を身につけたのでしょう。
また、仙台市で「きんの鍼灸院」を開業し、臨床の現場でも実績を積んでいます。
さらにセミナーや研究会で講師として後進の指導にも力を注いでおり、その知識を惜しみなく共有する姿勢は素晴らしいですね。
常にスマートフォンで解剖学や生理学の参考書を確認できるようにしているというエピソードからも、学び続ける姿勢が伝わってきます。
金野治郎のドジャースでの役割は?
ドジャースにおける金野治郎さんの主な役割は、山本由伸選手のコンディショニング管理です。
2024年シーズンは山本由伸選手の専属トレーナーとして渡米し、シーズンを通じて選手を支え続けました。
具体的には、試合前後の入念なマッサージやストレッチ、怪我の予防、疲労回復のケアなど、多岐にわたる業務を担当しています。
メジャーリーグは移動距離も長く、試合数も多いため、選手のコンディション維持は非常に重要です。
この献身的なサポートの結果、山本由伸選手は初年度からチームに貢献し、ドジャースはワールドシリーズ制覇という最高の結果を手にしました。
金野治郎さんの存在が、この快挙の一因となったことは間違いないでしょう。
そして2025年シーズンからは、さらに役割が拡大しています。
大谷翔平選手と佐々木朗希選手がチームに加わったことで、金野治郎さん自身が「日本人3選手がメジャーで活躍できるように支えたい」と意欲を語っているのです。
同じ岩手県出身の選手たちを世界最高峰の舞台で支えられることは、金野治郎さんにとっても特別な意味があるはずです。
3人の日本人スター選手のサポートという重責を担うことになり、その活躍が今後も期待されます。
金野治郎のトレーナーとしての哲学は?
金野治郎さんがトレーナーとして大切にしているのは、「根本的な改善」という考え方です。
表面的な症状を一時的に和らげるのではなく、痛みや不調の真の原因を見つけ出し、根本から解決することを重視しています。
プロ選手の怪我が繰り返される現場を目の当たりにする中で、この哲学が形成されたそうです。
例えば、「痛いからマッサージをする」「筋力が弱いから筋トレをする」という単純なアプローチでは、本当の解決にはならないと考えています。
金野治郎さんのセミナーでは、「なぜその動作ができないのか」「どの機能障害が原因なのか」を仮説を立てて検証するプロセスが強調されているといいます。
アキレス腱の痛みであっても、実は別の筋肉に問題がある可能性を探るなど、全身の連動性を考慮した分析が特徴です。
この科学的で分析的なアプローチこそが、トップアスリートから厚い信頼を得る理由なのでしょう。
トレーナーの仕事は表舞台に立つことは少ないですが、選手が最高のパフォーマンスを発揮するために欠かせない存在です。
金野治郎さんの哲学は、単に技術を提供するだけでなく、選手一人ひとりの身体と真摯に向き合う姿勢から生まれているのだと感じます。
このような献身的なプロフェッショナルが側にいることは、選手にとって何よりも心強いことでしょう。
まとめ
金野治郎さんは、豊富な専門資格と多様な現場経験を持つベテラントレーナーです。
ドジャースでは山本由伸選手の専属トレーナーとして活躍し、2025年からは大谷翔平選手や佐々木朗希選手のサポートにも意欲を見せています。
根本的な改善を追求する哲学と、絶えず学び続ける姿勢が、世界最高峰の舞台で日本人選手を支える力となっているのです。


