2024年11月、メジャーリーグ6年目の菊池雄星選手が、ロサンゼルス・エンゼルスと大型契約を結びました。
今季はブルージェイズからアストロズにトレード移籍し、206奪三振という自己最多記録を達成。
特にアストロズでは10試合に先発登板して5勝1敗、防御率2.70という素晴らしい成績を残し、自己最速159キロも計測しました。
その実力が評価され、エンゼルスと3年総額6300万ドル(約97億2600万円)という大型契約を締結。
今回は菊池雄星選手の年俸推移や、エンゼルスでの期待される役割、そして推定生涯年俸について詳しく解説していきます。
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菊池雄星がエンゼルスと3年97億2600万円で契約合意!
画像引用元:讀賣新聞
菊池雄星選手は、2024年11月25日(日本時間26日未明)にエンゼルスと3年総額6300万ドル(約97億2600万円)での契約に合意しました。
この契約は、年平均約32億4000万円という破格の条件となっています。
菊池選手は今季、32試合に先発登板して9勝10敗、防御率4.05を記録。7月にブルージェイズからアストロズにトレード移籍してからは、投球スタイルを大きく変更。
その結果、10試合で5勝1敗、防御率2.70という素晴らしい成績を残し、この活躍がエンゼルスとの大型契約につながりました。
エンゼルスが菊池雄星を必要とした理由は?
エンゼルスが菊池雄星選手の獲得に踏み切った背景には、チームの深刻な課題がありました。
2024年シーズン、エンゼルスは以下のような厳しい状況に直面していました。
- 球団史上ワーストとなる99敗を喫し、地区最下位
- 10年連続でプレーオフ進出を逃す
- チーム防御率4.97とリーグ最悪の成績
- 先発ローテーションの立て直しが急務
そんな中、エンゼルスが菊池雄星選手に対して特に注目した点は、菊池雄星選手のアストロズ移籍後の投球スタイルの変化です。
- スライダーの使用率を16.9%から37.1%に大幅増加
- カーブの使用率を22.7%から9.5%に減少
- 外角への投球割合を55.9%から67.4%に増加
これらの変化により投球の効果が大きく向上し、エンゼルス内での菊池雄星選手に対する評価が高まり獲得に向けて動きました。
過去にエンゼルスでプレーした日本人選手は?
エンゼルスには、これまで5人の日本人選手が在籍し、それぞれが独自の足跡を残してきました。
1. 長谷川滋利選手(1997年〜2001年)
・チーム初の日本人選手
・リリーフとして5年間活躍
・タフでクレバーな投球スタイルが持ち味
2. 松井秀喜選手(2010年)
・「赤ゴジラ」の愛称で人気
・日米両球界で成功を収めたスーパースター
3. 高橋尚成選手(2011年〜2012年)
・読売ジャイアンツでのエース経験を活かす
・最速148キロのストレートと多彩な変化球が武器
4. 田澤純一選手(2018年)
5. 大谷翔平選手(2018年〜2023年)
・二刀流選手として革新的な活躍
・2018年にア・リーグ新人王
・2021年と2023年にア・リーグMVP獲得
【2024年】菊池雄星の年収は?
画像引用元:BLUE JAYS
2024年の菊池雄星選手の年収は、ブルージェイズとの契約最終年にあたり、年俸1000万ドル(約15億円)でした。
この金額に加えて、MLBで活躍する日本人選手として相応の広告収入があり、日本人スポーツ選手の年収ランキングでは9位に位置し、推定年収は14億3500万円とされています。
菊池雄星の年俸推移
菊池雄星選手の年俸は、NPB時代からMLB時代にかけて大きく上昇し、その実力と評価の高まりを如実に示しています。
NPB時代の年俸推移
画像引用元:full-Count
菊池雄星選手は2010年に西武ライオンズにドラフト1位で入団し、NPBでの9年間で着実に実力をつけていきました。
入団当初は若さゆえの不安定さもありましたが、徐々に成長を遂げ、最終的にはチームのエースとして活躍。
その実力は年俸の推移にも表れています。
年 | 年齢 | 年俸 | 備考 |
---|---|---|---|
2010年 | 19歳 | 1,500万円 | 西武ライオンズにドラフト1位入団 |
2011年 | 20歳 | 1,500万円 | 1軍登板なし |
2012年 | 21歳 | 2,000万円 | 初勝利を記録 |
2013年 | 22歳 | 2,300万円 | 5勝を挙げる |
2014年 | 23歳 | 4,000万円 | 初の2桁勝利(10勝) |
2015年 | 24歳 | 3,800万円 | 怪我の影響で成績が低迷 |
2016年 | 25歳 | 5,500万円 | 初の開幕投手、12勝を記録 |
2017年 | 26歳 | 1億円 | 16勝6敗、防御率1.97で最多勝・最優秀防御率などのタイトル獲得 |
2018年 | 27歳 | 2億4,000万円 | 14勝4敗、防御率3.08でMLB移籍前の有終の美を飾る |
プロ入団時の年俸1,500万円からスタートした菊池選手は、初年度こそ1軍登板がありませんでしたが、2012年に初勝利を挙げると、着実に実績を重ねていきました。
2014年には初めての2桁勝利を達成し、年俸も4,000万円に上昇。
2015年は怪我の影響で一時的に年俸が下がるものの、2016年には開幕投手を務め、12勝を挙げて評価を高めました。
転機となったのは2017年シーズンです。
16勝6敗、防御率1.97という素晴らしい成績を残し、最多勝利と最優秀防御率のタイトルを獲得。
ベストナインとゴールデングラブ賞も受賞し、初の1億円プレーヤーとなりました。
NPB最終年となった2018年は、14勝4敗、防御率3.08の好成績を収め、年俸も2億4,000万円まで上昇。
左投手として驚異的な球速を誇り、最速158km/hを記録するなど、メジャーリーグ挑戦への期待を高めて日本を後にしました。
菊池雄星選手のNPB時代の総年俸は約5億4,600万円。
プロ野球選手としての9年間で、実力と年俸の両面で大きな成長を遂げ、メジャーリーグへの足がかりを築きました。
特に後半3年間での急激な年俸上昇は、エース級の投手としての実力を評価されたことを示しています。
MLB時代の年俸推移
菊池雄星の生涯年俸は?
- 日本プロ野球での総年俸:約5億4600万円
- メジャーリーグでの契約金・年俸:約160億円
- 2025年からのエンゼルス契約:3年総額約97億2600万円(年俸約32億4000万円)
まとめ
以上が、菊池雄星選手の年俸推移と今後の展望について詳しく解説してきました。最後にポイントを簡単にまとめたいと思います。
- 日本プロ野球では9年間で着実に実績を積み上げ、約5.5億円を獲得
- MLB移籍後は年俸が大幅に上昇し、特に2022年には約19億円を記録
- アストロズでの活躍が評価され、エンゼルスと年俸約32億円の大型契約を締結
- 推定生涯年俸は約166億円に達する見込み
- 投球スタイルの改善や進化を続け、33歳での更なる飛躍を実現
菊池選手は2024年シーズン、特にアストロズ移籍後に投球スタイルを大きく変更し、その効果は成績に如実に表れました。
エンゼルスでの新たな挑戦では、チームの先発ローテーションの柱として、さらなる活躍が期待されています。
年俸面でも日本人投手としてトップクラスの評価を受け、その実力の高さを証明し続けています。
今後も、さらなる記録の更新と活躍が楽しみな選手といえるでしょう。