埼玉西武ライオンズのエース候補として活躍する今井達也選手。
その実家は栃木県鹿沼市にあり、野球一家として知られています。
父親、母親、兄、弟という5人家族の中で育った今井達也選手には、プロ野球選手になるまでの道のりを支えた家族との感動的なエピソードが数多く存在します。
今回は、今井達也選手の家族構成や教育方針、そして家族とのマル秘エピソード3選をご紹介していきます。
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今井達也の実家は鹿沼市で5人家族
画像引用元:スポーツ報知
今井達也選手は、父・一也さん、母・江利子さん、2歳年上の兄・大樹さん、そして10歳年下の弟という5人家族の次男として生まれ育ちました。
栃木県鹿沼市が彼の地元であり、鹿沼市立西中学校時代には硬式野球チーム「鹿沼レッドソックス」に所属していました。
今井達也選手の家族は全員が野球に深く関わっており、まさに「野球DNA」が受け継がれている家庭です。
父親:今井一也さん
父親の一也さんは、高校時代まで野球部に所属していた経験を持つ野球愛好家です。
今井達也選手が幼い頃から野球に触れられたのは、父親の存在が大きかったと言えるでしょう。
一也さんは今井達也選手が5歳の頃から、自宅近くの小学校の校庭で一緒にキャッチボールをしていました。
さらに小学生になってからは毎朝欠かさずキャッチボールを続け、息子の野球の基礎を築き上げたのです。
この日々の積み重ねが、今井達也選手の投手としての土台を作ったことは間違いありません。
2016年のドラフト会議で息子が1位指名を受けた際、一也さんは「まさか本当にこんな日が来るとは。非常に光栄です」と喜びを語りました。
息子の成長を誰よりも近くで見守ってきた父親ならではの感慨深いコメントですね。
母親:今井江利子さん
母親の江利子さんは岩手県出身で、スポーツウーマンとして知られています。
中学時代にはバレーボール部と陸上部、高校時代にはバレーボール部とハンドボール部に所属していた経歴の持ち主です。
このスポーツ経験から、江利子さんはアスリートの体作りの重要性を深く理解していました。
今井達也選手は野菜全般が苦手だったそうですが、母親は野菜を細かく刻んで肉に混ぜ込むなど、栄養バランスを考えた工夫を凝らしていたのです。
地元の少年野球大会では「お母さん隊」の中心人物として活躍し、おにぎりを配るなど地域の野球活動を支えていました。
今井達也選手の強靭な体は、母親の献身的なサポートがあってこそ作られたものなんですね。
兄:今井大樹さん
2歳年上の兄・大樹さんは、今井達也選手の野球人生において最も重要な役割を果たした人物の一人です。
大樹さん自身も栃木県立今市工業高校で野球部に所属し、高校球児として活躍していました。
兄の存在は、今井達也選手にとって身近な目標であり、良きライバルでもありました。
小学校・中学校時代は常に兄の背中を追いかけながら成長してきたのです。
そんな大樹さんが弟に与えた助言が、今井達也選手の人生を大きく変えることになります。
その詳細については後ほど詳しくご紹介しますが、兄の決断が今の今井達也選手を作り上げたと言っても過言ではありません。
弟
10歳年下の弟も野球経験者で、現在は社会人野球に取り組んでいると報じられています。
兄二人の背中を見ながら育った弟にとって、プロ野球選手として活躍する今井達也選手は誇らしい存在でしょう。
興味深いことに、弟が好きな選手は今井達也選手のチームメイトである秋山翔吾選手だそうです。
このエピソードを聞いた今井達也選手は「秋山さんくらい圧倒的な成績を残せる選手にならないと」と語っており、弟の憧れに負けないよう努力する姿勢が見られます。
今井家では日々野球用語が飛び交い、今井達也選手は「野球は生活の一部だった」と振り返っています。
まさに野球一家として、家族全員が支え合いながら成長してきたのです。
今井達也の両親の教育方針は?
画像引用元:デイリー
今井達也選手を育て上げた両親の教育方針には、プロ野球選手を目指す子どもを持つ家庭の参考になる要素が数多く含まれています。
父親の一也さんは「背中で見せる」教育を実践していました。
自身が野球経験者であることから、言葉だけでなく実際に行動で示すことを重視していたのです。
毎朝のキャッチボールは、まさにこの教育方針の表れと言えるでしょう。
また、一也さんは息子を信じて見守る姿勢を貫いていました。
2018年のプロ初勝利の際には「周りの皆さまのおかげでここまで成長させていただいて、本当にありがたいなという思いです」とコメントしており、息子の成長を周囲への感謝とともに見守る温かさが感じられます。
一方、母親の江利子さんは栄養管理を通じた体作りに注力しました。
自身のスポーツ経験を活かし、成長期のアスリートに必要な栄養バランスを考えた食事を提供し続けたのです。
野菜嫌いの息子に気づかれないよう工夫を凝らす母親の愛情は、計り知れないものがありますね。
江利子さんもまた「息子を信じて陰から支える」という教育方針を持っていました。
ドラフト指名時には「ここに来るまで、決して楽なことばかりじゃなかった。泣きながら2人で考えたこともあった」と涙ながらに語っており、息子の失敗も含めて信じ続ける強さが伝わってきます。
さらに、家族全体として「高いレベルを目指す環境作り」を重視していました。
兄の大樹さんが弟に強豪校への進学を勧めたのも、この方針の表れです。
家族全員が今井達也選手の才能を認め、可能性を最大限に引き出そうとする姿勢は素晴らしいですね。
そして何より、両親は感謝の心を育むことを大切にしていました。
今井達也選手がプロ初勝利の際に両親への感謝を述べたり、母の日のヒーローインタビューで母親に感謝を伝えたりする姿は、両親の教育の成果と言えるでしょう。
今井達也と家族のマル秘エピソード
今井達也選手の野球人生を支えてきた家族との間には、感動的なエピソードが数多く存在します。
ここでは特に印象的な3つのエピソードをご紹介します。
① 祖父との約束のネックレス
画像引用元:grape
今井達也選手が子どもの頃、プロ野球中継を見ながら祖父の敏夫さんに「将来はプロ野球選手になりたいんか」と聞かれ、「なりたい」と答えたそうです。
優しい祖父はいつも今井達也選手を応援してくれる大切な存在でした。
しかし、今井達也選手が高校3年生だった2017年4月、祖父が突然他界してしまいます。
「甲子園にも見に来れたらいいね」と話していた矢先の出来事でした。
今井達也選手は「現実にならず、すごく悲しい」と当時を振り返っています。
この悲しみを乗り越えるため、今井達也選手はマウンドで常にあるネックレスを身につけるようになりました。
このネックレスには祖父への想いが込められており、「誰かのために野球を頑張るという思いがより一層強くなった」と語っているのです。
母親の江利子さんも「テレビの前で指名されるのを一番見たかったのはおじいちゃんかな」と話しており、家族全員が祖父の想いを胸に今井達也選手を応援し続けています。
この出来事をきっかけに、今井達也選手は自分のためだけでなく周りの人のために頑張ることの大切さに気づいたのです。
そして祖父との約束を胸に、今井達也選手は2016年夏の甲子園で作新学院を54年ぶりの優勝に導きました。
祖父は天国から孫の活躍を見守っていたに違いありません。
このエピソードには、家族の絆の深さと愛情の強さが表れていますね。
② 兄からの助言
画像引用元:ADVANK
今井達也選手は当初、兄の大樹さんと同じ今市工業高校に進学するつもりでした。
「兄がいて、地元の県立の今市工で野球をやっていたんです。そこに入れば3年と1年でギリギリ、一緒に野球ができましたから、僕も今市工へ行くつもりでした」と今井達也選手は振り返っています。
しかし、兄の大樹さんは弟の才能を見抜いていました。
そして「お前はもっと高いレベルで野球をやれ」という重要な助言を与えたのです。
大樹さん自身も「レベルの高いところでやらなければ、伸びるものも伸びない」と考えていたと言います。
この言葉が、今井達也選手が強豪校である作新学院高校への進学を決める決め手となりました。
自分と一緒にプレーできる機会を捨ててでも、弟の可能性を優先した兄の決断は本当に素晴らしいですね。
結果として、この助言が今井達也選手の甲子園優勝、そしてプロ野球での活躍へと繋がっていきます。
今井達也選手自身も、兄のおかげで甲子園優勝を果たせたと考えているそうです。
2016年のドラフト会議で1位指名を受けた際、兄の大樹さんは「小学校・中学校とずっと近くでやってきた弟が自分の夢をついに叶えたんだ」と自分のことのように喜びました。
この言葉からは、幼い頃から弟を見守り続けてきた兄の深い愛情が感じられます。
③ 両親のサポート
画像引用元:ADVANK
今井達也選手の両親は、日々の生活の中で献身的なサポートを続けてきました。
父親の一也さんは小学生の頃から毎朝キャッチボールをし、野球の基礎を叩き込みました。
この地道な努力の積み重ねが、今井達也選手の投手としての土台を作り上げたのです。
母親の江利子さんは、野菜嫌いの息子のために様々な工夫を凝らしていました。
野菜を細かく刻んで好物の肉に混ぜ込むなど、栄養バランスの取れた食事を提供し続けたのです。
今井達也選手は「体の強い母親の血を引いたのかと毎日思っている」と語っており、母親のサポートが強靭な肉体の礎となったことがわかります。
2018年6月13日のプロ初登板・初勝利の試合には、両親ともに仕事を休んでスタンドに駆けつけました。
今井達也選手はヒーローインタビューで「今までご迷惑をかけましたけど、これからは僕が両親を支えていけるように、これからもどんどん活躍できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と両親への感謝を述べています。
父親は「周りの皆さまのおかげでここまで成長させていただいて、本当にありがたいなという思いです」とコメントし、母親は声を詰まらせながら「ちょっと前には皆さまにご迷惑をおかけするようなこともやってしまいましたけれども、その思いがあったからこそ、また皆さまに恩返しできるよう、それが力になって頑張れたのかなと思います」と語りました。
この家族の絆は本当に感動的ですね。
今井家はまさに地域ぐるみの「野球一家」として知られており、家族全員が今井達也選手の夢を支え続けてきたのです。
まとめ
今井達也選手の実家は栃木県鹿沼市にあり、父・一也さん、母・江利子さん、兄・大樹さん、弟という5人家族です。
野球経験者の父親による毎朝のキャッチボール、スポーツウーマンの母親による栄養管理、そして兄による重要な助言など、家族全員の献身的なサポートが今井達也選手の成長を支えてきました。
祖父との約束を胸に甲子園優勝を果たし、プロ野球選手として活躍する今井達也選手の姿は、家族の深い絆と愛情の証です。